■トヨタとしては3度目の欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞。
欧州各国から選ばれた59名の審査員によって投票される欧州カー・オブ・ザ・イヤー。2021年にイヤーカーにトヨタ・ヤリスが選ばれました。

イヤーカー候補に残ったクルマには、電気自動車であるフィアット500やフォルクスワーゲンID.3といった最先端のゼロエミッション車、シトロエンC4やランドローバー・ディフェンダーといった個性の強いモデルまでさまざまでしたが、結果としてヤリスがイヤーカーに選ばれました。
その理由について、欧州カー・オブ・ザ・イヤーのホームページでは、高効率なトヨタならではの3気筒エンジンハイブリッドシステムを評価する声が目立ちますが、GRヤリスのハードコアな走りがヤリスというブランドへの評価を高めたという指摘もあり、また、スタイリングに対する評価も高くなっています。
まさにトヨタのすすめる「いいクルマづくり」が欧州でも認められた証が、このカー・オブ・ザ・イヤー受賞というわけです。
トヨタモーターヨーロッパによると、ヤリスはトヨタ車として初めて、欧州でもっとも売れたクルマ(2021年1月単月)になったということですが、それ続いてカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したということは、ユーザーもメディアもトヨタ・ヤリスを支持しているということを示しています。
また、トヨタヨーロッパのエグゼクティブバイスプレジデントであるマットハリソン氏は次のようにコメントしました。
「これはトヨタにとって大きな名誉であり、審査員の検討と認識に感謝したいと思います。また、この機会を利用して、ヨーロッパと日本の開発チームの情熱を認識したいと思います。これは史上最高のヤリスであり、豊田章男が意図したとおり、すでにお客様の笑顔になっています。」
なお、欧州カー・オブ・ザ・イヤーをトヨタ車が受賞するのは2005年のプリウス以来3度目。ヤリスについては初代モデル(日本名:ヴィッツ)が2000年に欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しているので、同名のモデルとしては二度目の受賞。
そして欧州カー・オブ・ザ・イヤーを複数回受賞したモデルは、過去にルノー・クリオとフォルクスワーゲン・ゴルフしかないということで、これまた日本車として初めての快挙となっています。
(山本 晋也)