■X7には「BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー」を採用する新開発の直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載
2021年2月24日、BMWは、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のX5、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)のX6、SAVのX7のクリーンディーゼルエンジン搭載モデルに、48Vマイルドハイブリッドを搭載すると発表しました。
今回搭載される48Vマイルドハイブリッドは、高い能力でエネルギー回生を行う48Vスタータージェネレーターと、それにより発電された電気を蓄積する追加のバッテリーで構成されています。
48Vバッテリーは電気で作動する機能に電力を供給するだけでなく、電力をスタータージェネレーターに戻し、スタータージェネレーターが電気駆動システムとして作動。これにより追加の駆動力の発生のためにもエネルギーを供給し、内燃エンジンの負荷を軽減すると共に、高効率化を実現するシステムになります。
さらにジェネレーターは、電気を使って加速をブースト(最大8kW/11PS)することにより、発進時と加速中にダイナミックな出力特性をサポートする役割も担っています。また、惰性走行であるコースティングも採用することで、燃費効率を高めたとしています。
上記のモデルにより異なるものの、燃料消費率はWLTCモードで最大1.1km/L向上しています。さらに「BMW X7 xDrive40d」は、48Vマイルドハイブリッドシステムの搭載と共に、「BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー」を採用する新開発の直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。直列6気筒エンジンに初めて「マルチ・ステージ・ターボチャージャー」が採用されたことでシステムも最適化され、ピエゾ・インジェクションによる最新のコモンレール・ダイレクトインジェクションが備わり、パフォーマンスと効率が引き上げられています。
これにより、最高出力は従来型「xDrive35d」より75PS(55kW)アップの340PS(250KW)、最大トルクは80Nm増強となる700Nmとなり、圧倒的なパフォーマンスと高効率化を両立しています。
48Vマイルドハイブリッド化されたディーゼルエンジン仕様の価格は、X5の「BMW X5 xDrive35d」が945万円、「BMW X5 xDrive35d M Sport」が1043万円。X6の「BMW X6 xDrive35d」が997万円、「BMW X6 xDrive35d M Sport」が1081万円。
X7は、「BMW X7 xDrive40d」が1114万円、「BMW X7 xDrive40d Pure Design Excellence」が1250万円、「BMW X7 xDrive40d M Sport」が1286万円となっています。
なお、いずれも右ハンドル、AT仕様。また、2021年4月1日より、一部のBMWモデルにおいて車両本体価格の変更が予定されているそうですが、上記のモデルについては、価格変更の予定はないそうです。
※上記写真には、ほかのグレードも含まれています。
(塚田 勝弘)