■クルマの走りの生命線であるタイヤメーカーの戦いにも注目
1月30〜31日に開催された筑波ラウンドをもって、2020シーズンのD1グランプリは当初の予定通り全8戦を無事に終了し閉幕しました。
既報の通り、シリーズチャンピオンにはLINGLONG TIREの小橋正典選手が初戴冠、単走シリーズチャンピオンには惜しくもシリーズ3連覇は逃したものの自身初となる単走チャンピオンをNANKANG TIREの横井昌志選手が獲得しました。
そしてD1グランプリでは更にチームタイトルも設定されており、今シーズンはシリーズチャンピオンを獲得した小橋選手の所属するLINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGEが圧倒的な強さでチームチャンピオンを獲得しました。
ドリフトに限らず、マシンと路面が唯一接するタイヤの性能は当然マシンコントロールの生命線であり、主に同じタイヤメーカーを使用するチーム単位でのタイトル争いは、多くのドライバーの幅広いドライビングスタイルに柔軟に対応できるタイヤ性能を証明する大きな材料の一つと言えるでしょう。
そんなチームタイトル争いでは、今シーズン唯一の純国産タイヤメーカーであるTeam TOYOTIRES DRIFT-1が2位、そして台湾のタイヤメーカーであるNANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAXが3位となり、改めてD1グランプリでのタイヤウォーズが白熱し、僅差での戦いが行われている事がわかる結果となりました。
●開発競争で得られたデータや技術が市販タイヤにフィードバックされる
今シーズンを振り返ってみると、8戦中LINGLONG TIREが5勝、VALINOが2勝、TOYO TIRESが1勝となりましたが、単走ではTOYO TIRESが4勝、VALINOが2勝、LINGLONG TIRESと今シーズンからD1に参戦を開始したSAILUN TIREがそれぞれ1勝ずつとなり、追走とはまた違った結果となりました。
また、勝利こそなかったものの、NANKANG TIREもシリーズ2位、単走シリーズ1位、そしてチームでは3位を獲得し、そのタイヤ性能の高さを最高峰の舞台で立証してみせました。
近年のモータースポーツではタイヤワンメイクによるコントロールタイヤでの競技が主流になりつつありますが、やはり複数のタイヤメーカーによる熾烈な開発競争があってこそ、そこで培われた技術が我々一般消費者の利用する市販タイヤへ惜しみなくフィードバックされ、安全安心して街中を走る事ができるのだと思います。
4月から始まるD1グランプリ2021シーズンは、そんなチームタイトル争いにも注目して観てみると、観戦の楽しみがまた一つ増えること間違いありません!
(H@ty)