トヨタがヨーロッパにミドルサイズのバッテリーEV・SUVを2021年にも発売か!?

■汎用性の高いプラットフォームアーキテクチャの「e-TNGA」を採用

トヨタは2020年12月7日、新型バッテリーEV(SUV)を今後、数ヵ月位内にヨーロッパで発売するとアナウンスしました。「e-TNGA」を使うミドルサイズのSUVで、詳細は近日中に発表される見込み。現時点では、スタイリングのシルエットとプラットフォームアーキテクチャの詳細のみが公開されています。

トヨタ 新型EV SUV
トヨタがヨーロッパで発売する新型バッテリーEV(SUV)

このプレビューモデルは、トヨタの新しい「e-TNGA」がベース。この新プラットフォームは汎用性が高く、さまざまなタイプの車種に容易に適応できるそうです。

基本的なアーキテクチャは、いくつかの重要な要素を固定しつつ、他のポイントは可変できるのが特徴。このアプローチにより、全長、全幅、全高、ホイールベースに変化を持たせることができます。また、e-TNGAは、さまざまな車種や使用する技術仕様に合わせて、前輪、後輪、または4WDで、幅広いバッテリーやモーターの容量を決定することができます。

トヨタ EV SUV
「e-TNGA」を使うSUVの新型バッテリーEV

この汎用性の高さを活かし、さまざまなモデルの開発期間を短縮し、各モデルを並行して開発することが可能。すでにe-TNGAベースの第1号車が開発され、生産準備を進めています。生産は、日本のトヨタZEV工場で行われます。

同モデルは、12月8日付けの日本経済新聞の報道によると、RAV4と同サイズで、SUBARUと共同開発されたボディを使うそうです。

トヨタ自動車のZEV工場副工場長である豊島浩二氏は、「トヨタはまもなく、近日中に新型ミッドサイズSUVを初公開する予定で、バッテリー電気自動車ポートフォリオの展開に向けて次のステップを踏み出す予定です。e-TNGA技術の多様性と柔軟性により、私たちは、単にバッテリーEVであるだけでなく、運転していてワクワクするような、見た目にも美しいクルマをデザインし、作り出すことができます」というメッセージを発しています。

トヨタ EV SUV
ヨーロッパで発売されるトヨタの新型EV。汎用性の高いアーキテクチャを使う

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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