■汎用性の高いプラットフォームアーキテクチャの「e-TNGA」を採用
トヨタは2020年12月7日、新型バッテリーEV(SUV)を今後、数ヵ月位内にヨーロッパで発売するとアナウンスしました。「e-TNGA」を使うミドルサイズのSUVで、詳細は近日中に発表される見込み。現時点では、スタイリングのシルエットとプラットフォームアーキテクチャの詳細のみが公開されています。
このプレビューモデルは、トヨタの新しい「e-TNGA」がベース。この新プラットフォームは汎用性が高く、さまざまなタイプの車種に容易に適応できるそうです。
基本的なアーキテクチャは、いくつかの重要な要素を固定しつつ、他のポイントは可変できるのが特徴。このアプローチにより、全長、全幅、全高、ホイールベースに変化を持たせることができます。また、e-TNGAは、さまざまな車種や使用する技術仕様に合わせて、前輪、後輪、または4WDで、幅広いバッテリーやモーターの容量を決定することができます。
この汎用性の高さを活かし、さまざまなモデルの開発期間を短縮し、各モデルを並行して開発することが可能。すでにe-TNGAベースの第1号車が開発され、生産準備を進めています。生産は、日本のトヨタZEV工場で行われます。
同モデルは、12月8日付けの日本経済新聞の報道によると、RAV4と同サイズで、SUBARUと共同開発されたボディを使うそうです。
トヨタ自動車のZEV工場副工場長である豊島浩二氏は、「トヨタはまもなく、近日中に新型ミッドサイズSUVを初公開する予定で、バッテリー電気自動車ポートフォリオの展開に向けて次のステップを踏み出す予定です。e-TNGA技術の多様性と柔軟性により、私たちは、単にバッテリーEVであるだけでなく、運転していてワクワクするような、見た目にも美しいクルマをデザインし、作り出すことができます」というメッセージを発しています。
(塚田 勝弘)