BMW 5シリーズが彫りの深い顔立ちに変身。iPhoneで車両のロック・アンロックが可能に【新車】

■渋滞時ハンズオフ機能や最新世代のコネクティビティも新たに搭載

BMW 5シリーズ(セダン/ツーリング)がマイナーチェンジを受けました。日本での発表・発売は2020年9月28日で、納車は2020年10月以降の予定と発表されています。SUVブームの中ではありますが、5シリーズはBMWのブランドイメージでも販売面でも同社を牽引する重要なモデルなのは間違いないでしょう。

BMW5シリーズ
マイナーチェンジを受けたBMW5シリーズ(セダン、ツーリング)

フェイスリフトを受けたエクステリアはキドニーグリルがよりワイドに一体化され、立体的な造形にすることで、グッと存在感を増しているのが目を惹きます。L字型LEDライトが採用されたヘッドライトは、BMW伝統の4灯ヘッドライトを表現しながら、モダンかつスポーティなイメージを強調。

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5シリーズセダンのリヤビュー

リヤビューも印象を変えています。BMW伝統のL字型リヤコンビネーションライトもより立体的な造形になり、周囲をブラックアウトすることで精悍な印象を付与。より立体的になったバンパーからはワイドな台形型エグゾーストパイプがのぞいていて、クオリティアップが図られています。

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BMW5シリーズ(セダン)の走行イメージ

サイドビューは、BMW伝統のショートオーバーハング、ロングノーズ、流れるようなルーフライン、ロングホィールベースにより、室内の居住性を高めながら、クーペに近い美しいプロポーションを採用。

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BMW5シリーズのインパネ

インテリアでは、スイッチパネルを全て「ハイグロス・ブラック」とすることで高品質感を高め、さらに、レザーシートが523iをのぞき標準装備されています。

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BMW5シリーズのリヤシート

新型BMW 5シリーズには、3シリーズやX5と同様に、3眼カメラとレーダー、高性能プロセッサーが搭載されています。

高い解析能力、高精度と正確性が向上された最先端の運転支援システムを全車に標準装備。高速道路での渋滞時に運転負荷を軽減し、安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離して走行が可能になります。

先進安全装備では、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を標準装備。

なお、これらの装備により、「セーフティー・サポートカー(サポカー)」として、補助金対象モデルとして認定されてます。

コネクティビティも大きく進化を遂げています。「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定などが可能になる「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」をはじめ、「Apple CarPlay」にも対応した「BMWコネクテッド・ドライブ・プロフェッショナル」の標準装備により、スマホで事前に検索した目的地を車両に送信できるなど、利便性を大幅に向上。

また、iPhoneをドアハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらにエンジンの始動も可能な「BMW デジタル・キー」も標準装備されています。

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BMW5シリーズの走行イメージ

パワートレーンは、2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを2タイプ用意。標準出力型の直列4気筒エンジン搭載の「BMW 523i(185PS/290Nm)」、高出力型の直列4気筒エンジン搭載の「BMW 530i(252PS/350Nm)」。さらに、BMW伝統の3.0L直列6気筒ガソリンエンジン搭載のBMW 540i xDrive(340PS/450Nm)も用意されています。

ディーゼルエンジン仕様は、2.0L直列4気筒の「BMW 523d xDrive(190PS/400Nm)」があり、同エンジンを搭載し、より魅力的な価格を実現した「BMW 523d xDrive Edition Joy+」も設定。

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プラグインハイブリッドの「530e」を設定

上記に加えて、モーターでの走行も可能なプラグインハイブリッドシステム搭載モデルとして「BMW 530e」も用意されています。200Vの普通充電にて約4〜5時間で満充電となり、電気のみにて54km(WLTCモード)の走行が可能。直列4気筒ガソリンエンジンとの組み合わせにより、ハイブリッド燃料消費率は12.8km/L(WLTCモード)となってます。

また、初採用になる「XtraBoost(エクストラ・ブースト)」により、システムトータルでの最高出力が先代モデルに比べ30kW高い215kW(294PS)/420Nmとなり、モーターを環境性能だけではなく、スポーツ走行にも使っているのBMWらしい点といえるでしょう。さらに、より手頃な価格設定の「BMW 530e Edition Joy+」も設定されています。

価格帯は、BMW 5シリーズセダンが678万円〜1104万円。5シリーズツーリング(ワゴン)が749万円〜1142万円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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