●ヘビーレインとなった開幕戦を制したGRスープラ
本来ならば東京オリンピック開会式のために、特例として例年10月第2月曜日にあるはずの体育の日(スポーツの日)が移動して祝日とされた24日、新型コロナウイルス感染症の影響で延期されていたD1グランプリが開催されました。
前日23日には既報のとおりD1 GRAND PRIXの下位カテゴリであるD1 Lightsが1dayで開催され、同じ1dayのレースフォーマットでトップカテゴリであるD1 GRAND PRIXがこの日行われました。
戦いの舞台となった奥伊吹モーターパークのある滋賀県米原市は未だ梅雨明けしておらず、天候が非常に気がかりでしたが、この日は朝からどんより曇り空ながらも特設コースの路面はドライで、ドライバーたちは午前中から精力的にマシンやコースコンディションのチェック、練習走行を行いました。
また、事前のエントリーリストでは31名がエントリーリストに名を連ねていましたが、最終的には3名の外国人選手を含む4名が不参加となり、27名のドライバーによって2020シーズンの火蓋が切られることになりました。
D1ではまず、全ドライバーを4つほどのグループに分け、グループごとに1台ずつ走行して得点を競う単走が行われます。そしてその得点の上位16台が決勝トーナメントに進出し、今度は2台が並走して競う走追走で勝者が決まります。
ですが最初のグループの走行中に、残念ながら懸念していた雨粒が落ちてきてしまいます。雨による路面コンディションの変化に対応するため、ウェット宣言が出された場合は全体の得点順ではなく、路面コンディションの違いが走行に影響しづらいように各グループから上位4台が決勝トーナメントに進出する形となります。
こうして、時に激しい雨の降る完全なウェットコンディションの下で決勝トーナメントに駒を進める16台が決まりました。
単走と追走の間のインターバル中にも雨は降り続き、決勝トーナメントが始まる頃にはコース上に水たまりができるほどの難しいコースコンディションとなっていました。
これにはさすがのD1ドライバーでも、極限まで軽量化したボディと数百馬力のエンジンを搭載したD1マシンのドライブは難しいようで、幸い大きなクラッシュはなかったもののスピンや失速するマシンが続出。
そんな中で開催された今シーズン開幕戦を制したのは、D1 GRAND PRIXで3度のシリーズチャンピオン経験のあるTeam TOYO TIRES DRIFTの川畑真人選手でした!
GR SupraとしてはD1初優勝、そして先週のスーパーGTに続いて2週連続の優勝マシンとなりました。そのスープラに惜しくも敗れ2位となったのはSAILUN TIRE装着の日比野哲也選手、そして単走優勝にはVALINO TIRES装着の中村直樹選手となりました。
毎戦アツい戦いが繰り広げられるD1グランプリ、次戦は1ヶ月後の8月22〜23日、福島県はエビスサーキットにて第2・3戦が開催される予定となっています。
(H@ty)
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