■M5は600PS、M5コンペティションは625PSを発生
BMWは、フェイスリフトを受けた新型M5/M5コンペティションをドイツ本国で発表しました。同モデルは、BMWを代表する高性能セダンとして定番ともいえる人気モデル。
BMW Mツインパワー・ターボを積む4.4L V8エンジンは、M5が441kW(600PS)、M5コンペティションは、460kW(625ps)を発生。組み合わされるトランスミッションは、8速Mステップトロニックが標準装備で、M xDriveの4WDに加えてFRも設定。
BMW M5は、0-100km/h(62mph)をわずか3.4秒で駆け抜け、200km/h(124 mph)も11.1秒でクリアする圧倒的な加速が魅力です。さらにM5コンペティションは、0-100km/h(62mph)加速がわずか3.3秒で、0-200km/h(124mph)は10.8秒で達します。
■刷新されたキドニーグリルの存在感
また、足まわりでは、M8グラン・クーペ譲りでM5用にセッティングされた新しいショックアブソーバーも採用されています。
さらにM5コンペティションはM5よりも7mm低く設定され、サスペンションやスプリングにも工夫が凝らされています。このセットアップではマシンの余力を補うことができ、サーキット走行のタイム短縮などに貢献するはず。
同じBMWの 5シリーズと同様に刷新されたキドニーグリルは、フロントエプロンに向かってさらに下げられています。クロームまわりにM専用のダブルバーとMバッジを備えたキドニーエレメントが縁取られた、一体型のデザインを採用。
大胆な輪郭を描くフロントエプロンは、大型エアインテークがサイドに配され、六角形の大型センターエアインテークも目を惹きます。オイルクーラーとACC(アクティブクルーズコントロール)用レーダーセンサーも内蔵されています。
キドニーグリルに向かって細い筋を描く新しいL字型ライトチューブもポイント。新しくデザインされたLEDヘッドライトでダイナミックに演出。
一方のリヤは、立体感のあるLEDリヤライトが採用されていて、BMWの「L」形状が精密なグラフィックにより強調されています。
インテリアには12.3インチの大型センターディスプレイが用意されていて、「ドライビング・ダイナミクス・システム」や「BMW M xDrive」などの多彩な機能を容易に確認できます。
さらに、センターコンソールに配置されている2つのスイッチ(操作)コンセプトはBMW M8譲りで、Mモードボタンを押すと「ROAD」と「SPORT」を切り替えることができます。セットアップスイッチを押すとセンターディスプレイのメニューが表示され、パワートレインとシャシーの個別設定を選択することが可能。
また、M5コンペティションにはTRACK(サーキット)モードも用意されていて、サーキットでのMのフィーリングを存分に味わえます。
ボディカラーは、メタリックの「ブランズハッチ・グレー」「モテギ・レッド」「タンザナイト・ブルーIIメタリック」「アベンチュリン・レッドIIメタリック」を用意。マットな印象の「フローズン・ブルーストーン・メタリック」と同様に、個性的な仕上がりになっています。
「シャンパンクォーツメタリック」は、「アルビットグレーメタリック」に名称が変更されています。
そのほか、BMW M8にも用意されている「ポリッシュドオービットグレー」の20インチMダブルスポークホイールがオプション設定されています。標準装備の「Mコンパウンド・ブレーキ」には、従来のブルー仕上げから変わって、「ハイグロスブラック」もしくは「ハイグロスレッド」のキャリパーを指定できます。
ドイツでの価格は、BMW M5が12万900ユーロ(約1453万3400円)、BMW M5コンペティションが12万9900ユーロ(約1561万5300円)から。上記の内容はドイツの発表で、日本での発売時期などの詳細は明らかにされていません。
(塚田勝弘)