エヴァンゲリオンレーシングがD1参戦マシン「エヴァRT初号機 GRスープラ」と2020レースクイーンを発表!

■1000馬力超えのGRスープラがエヴァ初号機として登場

エヴァンゲリオンレーシングは6月17日、横浜トヨペット ウェインズ山下公園店にて開催されたお披露目イベントで、D1参戦マシン「エヴァRT初号機 GRスープラ」とエヴァンゲリオンレーシングレースクィーンの新コスチューム姿を発表しました。

エヴァRT初号機 GRスープラと記者会見出席者による集合写真
エヴァRT初号機 GRスープラと記者会見出席者による集合写真

6月17日18時、YoutubeのD1公式YouTubeチャンネルでのLIVE配信と同時に始まった記者会見。司会はD1グランプリの実況でお馴染みの鈴木学さん。

司会の鈴木学さん
司会の鈴木学さん

司会のアシスタントは2019年と2020年の東京オートサロンでTOYO TIRESのモデルコンパニオンを務めた久保まいさん。

アシスタントの久保まいさん
アシスタントの久保まいさん

参戦マシンのアンベールに先立って発表されたエヴァンゲリオンレーシングレースクィーンの新コスチューム姿ですが、登場の仕方が非常にユニーク。なんとエスカレーターから一人ずつ登場してきたのです。

エヴァンゲリオンレーシングレースクィーンの登場
エヴァンゲリオンレーシングレースクィーンの登場シーン

エヴァンゲリオンレーシングレースクィーンは5名で、担当キャラクターによって衣装デザインも変わるところはこれまでと同じ。シンジ役は杉原枝利香さん、アスカ役は引地裕美さん、レイ役は優月さん。

左からシンジ役は杉原枝利香さん、アスカ役は引地裕美さん、レイ役は優月さん
左からシンジ役は杉原枝利香さん、アスカ役は引地裕美さん、レイ役は優月さん

左からマリ役は渡邊海音さん、カヲル役は藤谷梨砂子さんとなります。

左からマリ役は渡邊海音さん、カヲル役は藤谷梨砂子さん
左からマリ役は渡邊海音さん、カヲル役は藤谷梨砂子さん

また、タイヤサプライヤーとしてドリフト世界一のタイヤメーカーであるTOYO TIRESがこのエヴァRT初号機 GRスープラとタッグを組むため、2020 Team TOYO TIRES DRIFT GIRLSの安西茉莉さん、山本もえぎさんも参加。

2020 Team TOYO TIRES DRIFT GIRLS。左から安西茉莉さん、山本もえぎさん
2020 Team TOYO TIRES DRIFT GIRLS。左から安西茉莉さん、山本もえぎさん

横浜トヨペットがサポートする「俺だっ︕レーシング」が展開する「Weins 横浜トヨペット with 俺だっ︕」とエヴァンゲリオン レーシングがタッグを組むことで実現したエヴァRT初号機 GRスープラ。だからこそ今回の発表記者会見はその「俺だっ︕レーシング」をサポートする横浜トヨペットの店舗での開催となったのです。

挨拶をする横浜トヨペット 代表取締役社長 宮原漢二氏
挨拶をする横浜トヨペット 代表取締役社長 宮原漢二氏

その挨拶をする横浜トヨペットの代表取締役社長 宮原漢二氏は、記者会見でのあいさつで「今年はエヴァンゲリオンレーシング10周年の特別な年。エヴァンゲリオンとコラボレーションさせていただき本当に特別な機会だと思ってます。エヴァンゲリオンの聖地は神奈川県箱根、われわれの地元も神奈川県、これはもうシンクロ率400%です!」とし、「本年はTOYO TIRES スープラそしてエヴァンゲリオンレーシングの2台が最高のかたちでレースに挑めるよう、われわれの得意とする技術からサポートしていきたいと思います。昨年途中から投入した3UZエンジンについても改良を重ねてそのポテンシャルを引き出すとともに、安定性も確保することができました。エヴァンゲリオンファンの皆さま、D1グランプリファンの皆さま、そしてまだD1グランプリをご覧になられていない皆さまにも異次元のパフォーマンスを楽しんでいただけるよう、D1グランプリとともに神奈川県を盛り上げていきたいと思います」と語ります。

エヴァRT初号機 GRスープラのアンベール
エヴァRT初号機 GRスープラのアンベール

そしていよいよアンベール!実際の参戦マシンのお披露目です。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

ド迫力のエヴァRT初号機 GRスープラ。ノーマルと比べてもかなり広がったワイドボディが目を引きます。

技術解説をする横浜トヨペット 取締役 矢島一豊氏
技術解説をする横浜トヨペット 取締役 矢島一豊氏

技術解説をする横浜トヨペット 取締役 矢島一豊氏によると3UZエンジンのパワーは1000馬力以上。100Nm超えのトルクを発揮しながらも広いトルクバンドを持つと言います。

チューニングされた3UZエンジン
チューニングされた3UZエンジン

エンジンという重量物をなるべく車体中央に近づけるべく、フロントタイヤの車軸の後ろに置いているためにビッグタービンをエンジンの前に置いたことで排気管の取り回しが前方となっているところが特徴。タービンの脇から直立に立っているパイプが排気管です。

■ドライバーのツンクージャンレイ選手はマレーシアからリモート参加

ドライバーは、アジアを股にかけドリフトレースシーンで活躍するマレーシアのプロドリフトドライバー・ツンクージャンレイ選手。

ツンクージャンレイ選手
ツンクージャンレイ選手

マレーシアのドリフトチャンピオンでD1チャイナシリーズにも参戦。2019年のFIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップではベスト16に進出しています。鈴木学さん曰く「追走の非常にうまい選手」。

そんなツンクージャンレイ選手にエヴァンゲリオンを知っているか?という質問がなされると、ツンクージャンレイ選手は「マレーシアでも非常に人気の高いアニメで、エヴァンゲリオンファンからのサポート、彼らの今回のコラボレーションに対する興味、関心に本当に驚いています。そんなファンの方々をハッピーにできるように頑張りたいと思います」と語ります。

エヴァンゲリオン新劇場版を説明するアスカ役の引地祐美さん
エヴァンゲリオン新劇場版を説明するアスカ役の引地祐美さん

またエヴァンゲリオンレーシングが目的とするエヴァンゲリオン新劇場版のPRとして、アスカ役の引地祐美さんによる作品解説も行われました。コロナ禍で公開が未定になっている最新作ですが、それを楽しむためにはエヴァンゲリオン新劇場版のこれまでの3作「序」、「破」、「Q」をぜひご覧くださいとのこと。

■1000馬力をドリフトに生かす足回りとエアロダイナミクス

ドリフトマシンはエンジンパワーとテクニックだけでは勝てません。マシンとしてのトータルバランスが必要です。1000馬力を生かすために選ばれたTOYO TIRES PROXES R888R Driftに正確にパワーを伝えるための作り込みが必要となります。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

このド迫力のエアロはHKS製で、全幅は2mを余裕で超えます。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

サーキットドリフトではダウンフォースも必要で、それを生かすエアロダイナミクスも重要となってきます。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

特にリアフェンダーにつけられたカナードとトランクリッドのスポイラーは、これだけでも十分なダウンフォースを生み出すと言います。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

トランクリッドのスポイラーはかなりのダックテールぶりを見せています。コースによってはこれらのエアロの他にウイングも装着する可能性もあるとのこと。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

また、リアサスペンションも1000馬力のパワーとTOYO TIRES PROXES R888R Driftの強烈なグリップに負けないようにかなりの改良を施している様で、リンケージから作り直したスペシャルなサスペンションとなっているとのこと。

エヴァRT初号機 GRスープラ
エヴァRT初号機 GRスープラ

コロナ禍の影響で開催時期がかなりずれ込んだD1グランプリ。その上、今現在は世界中で入国も出国も制限されている状態でドライバーのツンクージャンレイ選手も日本に来づらい状況となっているために今シーズンはスポット参戦というカタチをとらざるを得ないとのこと。今現在で参戦の可能性の高い大会は第5戦のオートポリスとなっているそうです。

公開されたD1参戦マシン「エヴァRT初号機 GRスープラ」は、横浜トヨペット ウェインズ山下公園店に展示されるとのこと。また7月23、24日のD1グランプリ開幕戦である奥伊吹は無観客で行われるため、横浜トヨペットではトレッサ横浜でパブリックビューイングを予定していますが、その会場にもこのエヴァRT初号機 GRスープラが展示されるそうです。

一日も早くこのエヴァRT初号機 GRスープラがタイヤスモークを上げて走る姿を見る日が来ることを願って止みません。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

エヴァンゲリオンレーシング公式サイト
http://eva-racing.com/race2020/

D1公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/d1gpwebsite/

 

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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