ビッグマイナーチェンジを受けた新型シトロエンC3が欧州で2020年6月から発売開始

■フェイスリフトだけでなく、先進安全装備やテレマティクス機能を追加

日本における「シトロエン」ブランドで最大のヒット作になっているC3。グローバル販売台数が累計75万台を超え、欧州Bセグメントでトップ5に入る人気モデルです。今回フェイスリフトを受け、その2020年モデルが発表されています。

魅力は、一見するとSUV風に見える、ボリューム感のあるフロントセクションや、シトロエンらしい懐の深さを感じさせる乗り心地の良さ。

シトロエン C3
フェイスリフトを受けたシトロエンC3

今回のフェイスリフトでは、 新しいシグネチャーと新型LEDヘッドランプが採用され、2016年パリモーターショーで発表されたコンセプトカー「CXPERIENCE」に影響を受けたという、より主張の強い顔つきになっています。

リヤビューではテールランプが強調されたほか、テールゲートの中央には、グロスブラックの装飾が施され、より現代的な印象を与えます。

シトロエン C3
新型C3のリヤビュー

基本となるボディカラーは7色で、さらに4色のカラーパックが用意され、3つのルーフデカールも設定されます。

本国など欧州では、カスタマイズの自由度も高まっています。4つのカラーパック、4つのルーフカラー(2トーンカラー)をはじめ、2つのインテリア(アンビエンス)、新型の17インチアロイホイールデザインなどにより、97通りのエクステリアの組み合わせが可能になったほか、同モデルのアイコンであるAirbump(エアバンプ)も新たなデザインが採用されています。

シトロエン C3
4つのルーフカラー(2トーンカラー)を設定

Airbumpは、3つのカプセルがドア下部に配置され、選択されたカラーパックに合わせてカラフルな配色が施されています。さらに、足元は最大17インチ(17インチのアルミホイール「Vector」)まで収まる大径化も図られています。

シトロエン C3
アドバンスド・コンフォートシートが新たに採用される

C3の美点であるインテリアもアップデートが図られています。北欧の家具をイメージした安心感のあるインテリアになっていて、ソフトタッチの素材と特殊なステッチが施された高級感のあるカラーが特徴。北欧の木製トリムでダッシュボードが仕立てられたほか、ヘッドレストと同じ色合いの明るいアッパーバックレストが設定され、高品質なファブリックも見どころ。

装備での注目は、新型のアドバンスド・コンフォートシートをはじめ、フロントパーキングセンサー、ヒルスタートアシスト、アクティブセーフティブレーキ、道路標識認識機能、アダプティブヘッドライトなど11のドライバー支援装備、最新のコネクテッドサービスも用意。

アドバンスド・コンフォートシートは、C5エアクロスSUVやC4カクタスと同様に、ゆったりした作りでありながらランバーサポートも備わり、正しい運転姿勢をサポート。ウレタンフォームも厚くなり、さらに快適な座り心地になっているそうです。

シトロエン C3
新型シトロエンC3のリヤまわり

ポケッテリアでは、フロント中央に収納エリアが設けられ、明るい色合いにすることで、小物などのアイテムが探しやすくなっています。そのほか、定評ある後席フットスペースのほか、300Lの荷室容量など、Bセグメントとして広めのラゲッジスペースも控えています。

欧州では6月から発売される新型シトロエンC3。マイナーチェンジモデルの日本導入時期などはアナウンスされていませんが、安全装備の強化など、変更内容からしても日本でも人気モデルになるのは間違いなさそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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