■ガソリンターボは、ディーゼルよりも22万9000円低い設定の409万円
シトロエンのミドルサイズSUVの「C5 AIRCROSS SUV」に、1.6Lガソリンターボが追加されました。従来の2.0Lディーゼルターボに加えて静粛性に優れたガソリンエンジン仕様が加わったことで、選択肢が広がっています。
「PureTech 」と呼ぶ1.6L直列4気筒ガソリンターボは、180PS/5500rpm・250Nm/1650rpmというスペックで、「EAT8」と呼ばれるアイシン・エィ・ダブリュ製の8速ATが組み合わされています。
そのほかの仕様はディーゼルエンジンモデルと同一で、価格は同グレードディーゼルエンジンモデル比で22万9000円安い409万円という設定。車両重量はディーゼルエンジン車よりも120kg軽く、ガソリンエンジンならではの高い静粛性と伸びやかな回転フィールが堪能できそうです。
また、乗り心地の良さも「C5 AIRCROSS SUV」の魅力で、今回さらに、純正装着タイヤがローンチ時の235/55ZR18のオールシーズンタイヤから225/55ZR18のサマータイヤに変更(現行ディーゼル仕様含む)されていて、一般路での快適性、静粛性、燃費性能がさらに向上しているそう。
■乗り心地をもたらす独自のサスペンションとシート設計
ディーゼルエンジン仕様と同じように、ガソリンエンジン車にも独自のサスペンションシステム「Progressive Hydraulic Cushions」が採用されているのをはじめ、ラウンジのソファのような座り心地の「Avdanced Confort Seat」に、後席3座独立シート、2重ラミネートフロントサイドガラス、さらにPM2.5をシャットアウトする「Air Quality System」などを用意。
さらに、独自のレーンポジショニングアシストやパークアシストなど数々の先進運転支援機能も備えるなど、高い快適性・安全性が確保されています。
「PHC」は、通常のダンパーにセカンダリーダンパーが追加されています。ダンパーシリンダー内に第二のダンパーシリンダーが配されていて、サイドには複数のポートが開けられています(ポート径はストロークエンドに行くに従い径が小さくなっています)。セカンダリーシリンダーにはその内径にあったセカンダリーピストンが存在し、ストロークが進むとそのセカンダリーピストンがシリンダーに入り込みハイドロリックストップとして作用する位置依存型(ポジション・センシティブ)ダンパー。
これにより、サスペンションが小さく細かく動く状況や、サスペンションのストロークスピードが低い状況では、減衰力が小さく非常にソフトな乗り心地を実現。サスペンションが大きく動く高負荷域では、セカンダリーピストンとシリンダーが産み出す減衰力で衝撃をスムースに吸収し、快適な乗り味を提供。
もう1つの自慢ポイントである「Avdanced Confort Seat」は、シートクッション素材のポリウレタンフォームにこだわり、業界平均に対して非常に密度の高い独自の高密度フォームを採用。また、シート表皮中央部には、さらに15mm分レイヤーを重ねることで、座った瞬間の当たりの柔らかさとなじみの良さを向上させています。
インパネは、12.3インチデジタルインストルメントパネルのフルデジタルメーターをはじめ、ダッシュボード中央に8インチタッチスクリーンを配置。こちらでは、エアコン操作やメディア再生、ナビゲーション(オプション)など多彩な情報を指先で直感的にコントロールできます。
ほかにも、通常の後席ポジションにおけるトノカバー下のラゲッジスペースが580Lと大きく、後席を前にスライドさせるとさらに拡大して670Lになります。最大時は、後席背もたれをすべて折りたたんだ状態で、1630Lという広大なスペースが出現するなど、積載性の高さも特徴です。
(塚田勝弘)