■燃費を約0.7%向上。新開発の「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」
トヨタ自動車は、新型ヤリスの発売に合わせて新エンジンオイルの「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」を開発し、全トヨタ販売店や自動車用品店などを通じて2月10日に発売を開始しました。メーカー希望小売価格(消費税抜き)は、3,900円(4L缶)です。
クルマの低燃費化は、材料置換などによる車両の軽量化、タイヤの進化、パワートレーンの熱効率向上(高効率化)など多様な要素が必要になります。
トヨタでは、燃費向上に大きく寄与するエンジンオイルの低粘度化も推進していて、今回、開発されたオイルは、現在最も低粘度のSAE(Society of Automotive Engineers)粘度分類「0W-8」にも適合したエンジンオイルで、低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」の認定を世界で初めて取得したそう。
「トヨタ純正モーターオイル GLV-1 0W-8」は、高性能な合成油の使用と粘度特性に優れた添加剤の開発、採用により、従来の製品「トヨタ純正モーターオイル SN 0W-16」に対し、約25%の低粘度化が図られています。また、低摩擦被膜を形成する添加剤の効果を十分に引き出すことで、さらなる低摩擦化を実現したそう。
常温流動性能も向上しているため、エンジンの始動を繰り返すハイブリッド車の燃費性能向上に貢献しており、従来製品と比べて燃費性能を約0.7%向上するとしています。なお、新型ヤリスの燃費(最高値)は、WLTCモードで36.0km/L(HYBRID X)となっています。
さらに、これまでに培われた添加剤技術によってエンジン内部の不純物の発生を抑え、エンジン本来の性能をより長く維持することを可能。同オイルは、2月10日発売の新型ヤリス ハイブリッド車用の工場充填オイルから採用が開始され、今後、対象車種を順次拡大していく予定としています。
(塚田勝弘)