■自宅でWRC2019シーズンを体験!
トヨタの活躍、そして10年ぶりのWRC開催ということもあり日本国内ではWRC人気が上昇中です。そんな人気を後押しするかのように、2月6日にオーイズミ・アミュージオからWRC公式ゲーム「WRC8 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ(以下WRC 8)」がPlayStation 4向けに発売されます。
著者は既にPC向けにダウンロード販売されているグローバル版を入手しましたので遊んでみました。プレイ映像も用意しましたのでご覧ください。
WRC 8は2019シーズンのデータが反映された最新作です。コースは2019シーズンのモンテカルロから、森林火災で開催中止となってしまった最終戦オーストラリアまで14ヵ国・100ステージ以上が用意されています。
ラリーゲームあるあるなんですが、雰囲気を優先にしてかなりコンパクトかつシンプルなステージしか収録されていないことがあります。しかしそこはWRC公式ゲーム。最大20kmを超える超ロングステージ通称「エピックステージ」と呼ばれるステージが収録されています。
ナビゲーションを頼りに走るプレッシャーもあるので体感時間はかなり長く感じられます。通常のステージも5分程度はかかるので十二分に楽しめると思います。また天候変化(今作からステージアタック中にも変化する)や時間変化も実装されています。
収録されているラリーカーも2019シーズンにエントリーしたWRC、R5(WRC2)、小排気量のR2の各クラスと4種のボーナスカー(※)で50チーム以上で楽しめます。前作「WRC 7」ではプロトタイプ仕様だったヤリスWRCも2019仕様です。
ひとつ下のR5カテゴリーには、今シーズンからヤリスWRCのハンドルを握っている勝田貴元選手が所属していたTMR(トミ・マキネン・レーシング)のフォード・フィエスタR5がしっかり収録されています。
ボーナスカーは、懐かしのランチア・ストラトスとフルビアや一世代前のWRカーであるVWポロWRC、日本では馴染みの少ないマレーシアのプロトンのR5マシン「IRIZ R5」でアタックできます。
さて、WRC 8のゲームシステムとして「キャリアモード」がメインモードとなっています。プレイヤーがR5もしくはR2クラスのチームからシーズンを戦い、最終的にはWRCワークスドライバーとしてシリーズチャンピオンを目指すモードです。
プレイヤーは、ただ走るだけではなくチームの運営も行います、ラリーの結果で得られる賞金、ラリー中に受けたダメージの修理費用・人件費、チームの能力強化、人材確保、パーツ開発など。WRCに出場しているチームがどのように1年を戦い抜いているか何となくわかってきます。
肝心のドライブしてみた感想としては「過去の作品のなかで最もリアルに作られている」と評したいと思います。タイトルでわかるように8作目となったWRC公式ゲーム。
今までは「ゲーム初心者だけどWRCの大ファン!」という人が手に取ることも考えられて開発されていたのか、やや大雑把で路面変化によるマシンの挙動の変化というのがあまり感じられない雰囲気ゲーでした。
今作になってそういった部分がかなり改善されていてハンドルコントローラーだけではなくサイドブレーキを駆使していかないと素早くカーブをクリアできないことも。
かなりスリリングな体験ができる今作はWRCファンにオススメできる作品です。ハンドルコントローラーとゲーム用のサイドブレーキ、それを固定できるフレーム(テーブルでも)と椅子があれば気分はラリードライバー!
オンラインでesports大会も開催されているのでバーチャルでのWRCチャンピオンを目指すこともできますよ!
(文・写真:栗原 淳)