■「トヨタ」ブランド8車種、「レクサス」8車種を追加!
2019年12月13日、トヨタは愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」の進捗状況の説明会をプレス向けに行いました。同年7月、6車種から開始された「KINTO ONE」は、頭金が不要で、車両費用や任意保険、自動車税、登録諸費用、車両のメンテナンスがパッケージされた月額定額サービス。さらに、契約満了時には、キズなどの査定が行われます(10万円まで免責で、ペットとタバコはNGになっています)。月間走行距離は1,500km(×利用月数)で、3年満了時で54,000kmになります。
似たサービスでは、個人向けカーリースなどもありますが、月額料金に任意保険が含まれているのがポイントで、若年層や初めてクルマに乗る人、セカンドカーなどの増車ニーズにも応えるサービスとしています。2019年12月時点で、人気モデルはプリウスが26%、アクアが25%、ライズが11%。なお、クラウンなど高級車は比較的比率が低いそう。
2019年3月〜11月の申込実績によると、年齢構成は、18〜29歳が20%、30〜39歳が17%、40〜49歳が22%、50〜59歳が19%、60〜69歳が11%、70歳〜が11%。Webでも申込ができる「KINTO ONE」は、申込総数951件のうち、Webが646件、販売店が305件となっています。
今回の発表では、2020年1月15日に「トヨタ」ブランドとして8車種の追加がトピックス。さらに、「レクサス」ブランドも8車種が追加されます。
従来の15車種から31車種と倍以上になる「KINTO ONE」のラインナップ。「トヨタ」ブランドでは、パッソ(月額32,780円~)、ルーミー/タンク(同39,600円~)、カローラ(同46,750円~)、カローラツーリング(同47,850円~)、カムリ(同74,250円~)、ランドクルーザー(同88,000円~)、ヤリス(時期、価格未定)。
どれくらいKINTOがお得なのでしょうか。2019年11月12日からサービスが開始された小型SUVのライズは、諸経費コミコミで月々39,820円(税込)から設定されます。「KINTO」はフリート保険でユーザーをカバーし、保険料が高くなりがちな若年層にお得な価格設定としているのも特徴。たとえば、初めてクルマを持つ22歳の人がライズ(X“S”2WD)を購入する場合、購入(参考値)が46,116円、先述したように、KINTOが39,820円となっています。
■2020年1月下旬から中古版「KINTO ONE」のトライアルを開始
今回新たに加わる「レクサス」ブランドは、2020年1月にLX(月額198,000円~)、RX(同101,200円~)、NX(同86,900円~)、UX(同74,800円~)。2020年2月にLS(同236,500円~)、RC(同128,700円~)、ES(同125,400円~)、IS(同108,900円~)。
さらに、若年層に向けて気軽にクルマを付き合って欲しいという想いから、高くなりがちな任意保険を込みとしているのも特徴。KINTO契約満了後、中途解除返却車、販売店で所有する中古車を活用するプランも検討するそう。
ほかにも、2020年1月から法人需要(個人事業主を含む小規模法人のニーズ)にも取り込むほか、契約年数の拡充(現在は3年のみ)、「KINTO SELECT」を「KINTO FLEX」に変更。2月下旬からの全国展開ではWeb申込が可能になり、「3年6台プラン」、新たに「3年3台プラン」を用意し、1年ごとに乗り換え、3年で3台乗れるプランを導入するとしています。
リースでのクルマ所有を希望する法人のニーズに応えるべく、「KINTO ONE」の法人受付を2020年1月15日から開始。任意保険が含まれるなど、従来の「KINTO ONE」のメリットはそのまま利用可能で、月額利用料を賃貸借処理できる場合は、全額経費として損金算入できるメリットもあります。
今後、トヨタが展開するモビリティビジネスのグローバルでのブランドを「KINTO」に統一し、認知度向上を図るとしています。世界ではカーシェアリングサービス、ライドシェアリングサービス、マルチモーダルサービスなどもあります。
(文/写真 塚田勝弘)