これはブレイク間違いなし!? 誰でも、どんなクルマでも参戦できる競技会【車山オートテスト2019(概要編)】

■ブレイク必至の新競技! 車山オートテスト2019 2nd stageに初参戦!

オートテスト
オートテストは手軽な最新モータースポーツ。

■イギリス生まれのライトモータースポーツ

オートテスト
スラロームを抜けるルノー トゥインゴとスタートを待つボルボ V70。本場ヨーロッパさながらの外国車の戦いもみられます。

「オートテスト」を直訳すると「自動車検査」なんて意味になってしまいそうですが、じつはこれ、いま大注目の最新モータースポーツの名前なのです。

イギリス生まれのこの競技の特長は、なんといっても手軽で安全・安価なこと。本国イギリスではすでに年間1000を超える競技会が開かれるほどの人気ぶりです。無改造のマイカーで普段着のまま参加できる手軽さがうけ、ついに日本でもブームに火がつきはじめました。

長野県茅野市の車山高原では、2019年3月の第1回を皮切りに、11月30日が2度目の開催。競技会前日には、たっぷり走り込める練習会を開くなど、独自の取り組みで、より参加しやすい大会になっています。駐車場でおこなわれる身近な競技ながら、れっきとしたJAF公認競技なのもすごいですね。

■スピードと正確さが試される

オートテスト
色とりどりのパイロンをかいくぐって走ります。

オートテストは、パイロンを並べて作ったコースを走るタイムトライアルで、ジムカーナ競技をぐっと簡単にしたようなもの。タイトターンやスラローム、バックの車庫入れ、360度ターンなどのセクションが組み込まれたコースで、運転の正確さとスピードを競います。

■免許があれば誰でもOK!

オートテスト
女性ドライバーの姿も珍しくありません。

格式によっては国内Bライセンスが必要なオートテストもありますが、クローズド格式の競技会なら、ふだん道路を走っているナンバー付きのクルマと普通免許があれば参加可能。しかも、参加するとBライセンスの取得資格がもらえるオマケつきです。

若葉マークの初心者でも、クルマに詳しくない女性でも、高齢ドライバーでも参加できるだけでなく、競技中に助手席への同乗も可能。6歳以上で身長140センチ以上なら、誰でもコ・ドライバーになれるので、子どもと一緒に参戦することだってできるのです。

オートテスト
いぶし銀の走りで観客を沸かせる熟年ドライバーも多数参戦しています。

■特別な装備やテクニックは不要!

オートテスト
ドライバーもクルマも普段のまま。私のモビリオ・スパイクも、ドリンクホルダーとミニ消臭剤でドレスアップ(?)しただけのフルノーマルです。

競技は最高速度を抑えて設計されたコースでおこなわれるので、安全性が高く、ロールバーなどのレース用装備は一切必要ありません。もちろんタイヤもノーマルでOK。ヘルメットもグローブもレーシングスーツも不要で、ふだん買い物やドライブにでかけるときのカジュアルな服装のまま参加できます。

また、高度なテクニックのある人と、スポーツ走行に不慣れな人に差がつきすぎないよう、サイドブレーキで後輪をロックさせて旋回するサイドターンが禁止されるなど、ビギナーでも楽しく参加できるルールが採用されるのも特徴のひとつです。

【オートテスト概要】

主催:一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)

開催地:全国各地の特設会場にて開催

開催者:大会による

開催スケジュール:下記リンク参照

(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)

【関連リンク】
オートテスト開催予定
http://jaf-sports.jp/autotest/schedule.htm

この記事の著者

村上菜つみ 近影

村上菜つみ

福岡出身・東京在住のモデル&モータージャーナリスト。ツーリング雑誌での編集経験を経て独立し、二輪・四輪問わず幅広い分野で執筆中。「月刊モトチャンプ」連載中の「ぶらり二輪散歩」で使用したバイクのインプレッションを毎月6日(モトチャンプ発売日)に公開する他、乗り物関連の展示を紹介する「村上菜つみのミュージアム探訪」をシリーズ連載しています。
愛車はホンダ・モビリオスパイク&ホンダ・VTRです。
続きを見る
閉じる