●アストンマーティンらしい解釈で開発したクーペルックのSUV
2019年11月21日、東京青山にあるアストンマーティン東京ショールームにおいて、前日に中国で発表されたばかりのブランド初のラグジュアリーSUVモデル「DBX」が日本初公開されました。
アストンマーティンDBXの開発は2015年に始まり、バーチャルモデルの活用そして2018年からは英国ウェールズで実地テストを行うなど、広範囲な開発プログラムが実施されています。その集大成として完成したDBXは優れたパフォーマンス、スタイル、高い実用性を提供します。
DBXはこれまで、アストンマーティンがスポーツカーの開発を通じて改良を重ねてきた接着アルミニウム構造の技術を活用し、軽量かつ堅牢な専用ボディを採用。その装備重量はわずか2245kgに抑えられています。また、優れたボディ剛性によりオン、オフ問わず高い走行性能を発揮します。
DBXの外観デザインは、フロントエンドの象徴的な「DB」グリルから曲面を描くサイドパネル、フィーチャー・ライン、ヴァンテージからインスピレーションを得たフリップ付きテールゲートに至るまで、ひと目でアストンマーティンのクルマであることがわかるほどオリジナリティに富んでいます。
インテリアは、モダンなウッドパネルや金属パネルなどの革新的な各種素材と80%ウールで作られたファブリックという新しい素材を採用。インパネは10.25インチのTFTスクリーンをセンターコンソールに設置し、コクピット内には12.3インチの巨大なTFTスクリーンでドライバーに様々な情報を提供します。
また、Apple Car Playや360°カメラシステムなどを採用し高い利便性を実現。さらに2つのゾーンで64種類のカラーで室内を彩るアンビエントライトも標準装備しています。
アストンマーティン初のフルサイズ5人乗りモデルDBXは632Lのトランク容量を確保。さらに40:20:40の分割可倒式リアシートを採用することで、荷物の大きさや量によってフレキシブルに積載スペースを変化させることができ高い利便性を誇ります。
搭載されるエンジンはDB11やヴァンテージに搭載されている4L・V8ツインターボの最新バージョンで、最高出力550ps・最大トルク770Nmを発生するとともに、シリンダー休止システムを搭載し優れた燃費性能も実現しています。
高出力なV8ツインターボエンジンは9速ATと組み合わされ、駆動方式は4WDを採用し0-100km/h加速は約4.5秒、最高速度は291km/hに達します。パフォーマンスだけでなく、アクティブ・エキゾースト・システムにより洗練されたサウンドからスポーツカーのエキゾーストノートまで幅広いサウンドを奏でます。
最高出力550psのハイパワーを確実に路面に伝えるため、サスペンションにはアクティブ・トリプルチャンバー・エアスプリングを採用。スプリングの硬さを変化させることにより、ラグジュアリーサルーンの快適性とダイナミックなパフォーマンスを両立。また、Dロールを抑制することで、スポーツカーのようなハンドリングを実現しています。
ベントレー・ベンテイガ、ロールスロイス・カリナンに続き、英国の高級車ブランドであるアストンマーティンが満を持して発表したDBX。車両本体価格は2299万5000円からで、納車は2020年夏以降からとなります。
(萩原文博)