光岡自動車の次の50年のために。新入社員内定式が開催

●数年ぶりの新卒採用に全国から多くの応募

富山県に本拠を置く光岡自動車が2020年度新入社員内定式を都内で開催した。

数年ぶりの新卒採用ということで、各事業部の担当役員、人事担当者、各エリア採用担当、企画担当といった主要な面々だけではなく、ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)の若松 格代表取締役社長をはじめとした来賓、さらにはメディアを交えての懇談会となった。

今回の内定者17名のうち15名(大学生のみ)が参加したが、まずは、光岡太進取締役からの内定書が授与された。

そして今回の出席した内定者紹介も行われた。内定者は北は北海道から、南は熊本まで日本全国に及ぶ。学生フォーミュラに参加していた学生もいれば、就職説明会の場で光岡自動車を知ったという学生までさまざま。

今回の採用を担当した坂井晶監査役からは「今回はマイナビを通して全国の学生さんにアプローチをしましたところ、全国から180名もの応募者が集まりました」という。

どうしても、光岡自動車というと光岡ブランドの開発車事業が目が行ってしまうが、正規輸入車ディーラー事業やブブ中古車事業も展開しており、「ランボルギーニを売りたい」という学生もいた様子。採用の決め手は光岡に対する「愛」だったようだ。

来賓の挨拶として登壇したGMジャパン若松社長は、自身のヤナセに入社した新入社員時代にS10ブレイザーを納車した際、約束の1時間も前からお客様が家族そろって玄関の前で待っていたという出来事を振り返り、「新しいクルマを納車するということは人生の転機に立ち会うことのできる素晴らしい仕事。日々食べている食事はすべて覚えてはいられないけれど、乗ってきたクルマは全部覚えているものです。それは、クルマには愛があるから。人生の節目節目に関わっていくことのできる素晴らしい仕事です」と内定者たちに語り掛けていた。

昨年創業50周年を迎えた光岡自動車の光岡章夫社長は、その50周年を迎えての「夢、挑戦、次代へ」というキャッチフレーズにある通り、これから100周年を迎えるための準備をしていくという。その第一歩がこの今回の採用だともいう。

また、余興としては、光岡章夫社長がボーカルを担当しているバンド「Acting」によるライブが行われ、内定者とともに大いに盛り上がった。

実際に内定をもらってこの日参加した学生から話を聞くと「これからクルマがどうなっていくのかわからない時代ですが、この光岡のいいモノを作り続けるという変わらぬ姿勢が決め手です。会社の規模は関係ありません。この光岡自動車をもっと世の中に知ってもらえるよう、頑張りたいです」という熱い思いを語ってくれた。

この若者たちが作る、次の時代の光岡自動車に期待したい。

この記事の著者

青山 義明 近影

青山 義明

編集プロダクションを渡り歩くうちに、なんとなく身に着けたスキルで、4輪2輪関係なく写真を撮ったり原稿書いたり、たまに編集作業をしたりしてこの業界の片隅で生きてます。現在は愛知と神奈川の2拠点をベースに、ローカルレースや障がい者モータースポーツを中心に取材活動中。
日本モータースポーツ記者会所属。
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