異例!? トヨタ自動車の豊田章男社長が日本自動車工業会会長の任期を2年間延長

●東京モーターショー、東京オリンピック・パラリンピックに向け、異例の任期延長

2019年9月26日、日本自動車工業会(自工会)が第46回東京モーターショーに関する説明会、9月度定例会長記者会見が行われました。定例会長記者会見では、異例となる豊田章男会長の任期2年間の延長、日産前社長西川氏の副会長辞退が発表されました。

豊田章男会長
自動車の大変革期を迎え、東京オリンピック・パラリンピックを控えてオールジャパンでの自動車産業を盛り上げていくとする豊田章男会長

自工会の次期会長は、輪番制によりホンダの神子柴 寿昭会長になる予定でしたが、同理事会において豊田章男会長の2年間延長を提案。自動車業界の大変革期に対応するべく、豊田章男会長の任期2年延長という異例の措置になったそう。

日本自動車工業会
日本自動車工業会の定例会長記者会見には、ホンダの神子柴 寿昭会長、マツダの丸本 明社長も登壇

その理由について、ホンダの神子柴 寿昭会長は、2020年には東京オリンピック・パラリンピックもあり、リーダーシップのある豊田章男会長にもう2年続けてもらえないか提案したとのこと。「CASE」に代表されるように、大変革期を迎えている現在、自動車産業が勝ち残り、世界をリードするには、豊田会長が2年の任期で代わることがいいのか、と考えたそうです。

なお、豊田章男会長の後は、ホンダから会長を出す輪番制に戻るとしています。豊田章男会長は、「私はクルマ好きとして認知されていて」、メーカーの垣根を越えて自動車業界やモータースポーツを盛り上げる必要があると同会長は指摘しています。ホンダとトヨタが鈴鹿でモータースポーツイベントを行ったり、モリゾウ(豊田章男会長)としてマツダ・ロードスターのメディア対抗レースに出たりと、自動車産業が大変革期を迎えている現在、メーカーの垣根を越える必要がある状況とも説明。

東京モーターショー、東京オリンピック・パラリンピックを控えている今、豊田章男会長という求心力が必要という自工会の判断で同会長の2年間延長となったそうです。

(塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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