●新世代のカローラを象徴する、スポーティで力強さを感じさせるスタイリング
1966年に登場したトヨタ・カローラは、国内市場で販売台数のトップに君臨し、国産車の代表格という時期が長く続いていました。しかし、いまや世界150カ国、累計販売台数は4750万台(2019年9月時点)を超えるグローバルモデルに成長しています。
12代目にスイッチした新型カローラは、TNGA(Cプラットフォーム)ベースとなったことで、ボディサイズはセダンが全長4495×全幅1745×全高1435mm、ワゴンであるツーリングが全長4495×全幅1745×全高1460mmになり、30プリウスと同じ全幅になっています。
ラインナップは、「セダン」、フィールダー改め「ツーリング」を名乗るステーションワゴン、今回のフルモデルチェンジを機に一部改良を受けたハッチバックの「スポーツ」となっています。
スタイリングは、低重心を感じさせるワイド&ローが印象的で、力強さを感じさせるフェンダーまわりなど、実車はかなりスポーティで、しかも力強さを感じさせます。
フロントは、ロアグリルフレームが大型台形とメッシュグリルに統一され、押し出し感のある顔つきに。光源をLED化したヘッドランプは、一文字形状にすることでスポーティでワイド感が演出されています。
また、ワゴンのカローラ・ツーリングのサイドビューは、後方への抜けの良いサイドウインドウグラフィック、ドアショルダー部の伸びやかさにより、動きのある印象としています。さらに、ツーリングのバックドアを樹脂製とすることで、立体的な造形になっているのも特徴です。
「TNGA」化最大の利点は、安定感が増した上質な走りで、プリウスやC-HRと同様に乗り心地の良さ、ハンドリングの良さが盛り込まれています。ほんの少しだけクローズドコースを走らせることができましたが、上質な乗り味、フラットライドなボディが印象的でした。
セダンとツーリングのエンジンラインアップは、1.8Lの直列4気筒ガソリンとモーターを組み合わせるハイブリッド、同じく1.8L NAエンジンの直列4気筒ガソリン、1.2Lガソリンターボ。トランスミッションは、ハイブリッドが電気式無段変速機、1.8LガソリンがCVT、1.2LガソリンターボがCVT/6MTとなっています。
ボディカラーは、「W×B」グレードが新色の「スパーリングブラックパールクリスタルシャイン」のほか3色を設定。ホイールやミラーカバーなどにグレーメタリックが配されています。「S」「G-X」グレードは新規開発色の「セレスタイトグレーメタリック」を含めた全7色が用意されています。
(文/塚田勝弘 写真/長野達郎、トヨタ自動車)