目次
■LCC(格安航空会社)とレンタルバイクを利用して北海道を気軽に楽しむ
●ミニバイクの耐久レース「レン耐」はバイクもツナギも借りられる
どこまでも青く広い空、地平線までまっすぐな道路、新鮮な魚介類、牛や馬がいる牧場、そしてキタキツネ!
北海道はバイク乗りにとって憧れの地だ。しかし「いざ行こう!」と思うとスケジュールの確保が問題で、なかなか踏み出すことができないことも。
しかし今はいろいろな手段が考えられる時代である。
そのひとつが飛行機とレンタルバイクを使うプランだ。土曜日の朝イチで北海道に飛び、そこでレンタルバイクを借りてツーリングを楽しみ、日曜日の夜の飛行機で東京に帰ってくる。それなら1泊2日で北海道ツーリングができることになる。しかも金曜日か月曜日のどちらかに有給休暇を追加できるならば、さらに行動範囲は広がる。
「そりゃ確かに理論上はできるけど、そのプランは本当に可能? そもそもそれって楽しいの?」
そう思うのも当然のこと。ならば自分で試すしかない。机上の理論を振り回して終わりではなく、チャレンジしましたよっ!
行ってきたのは6月22日(土)〜23日(日)。北海道ツーリングにはちょっと早いんじゃ?という声もあったが、実は23日(日)に新千歳空港近くのサーキットで参加型モータースポーツ「レン耐」の北海道ラウンドが開催される。それにあわせてのスケジューリングなのだ。つまり土曜日に北の大地をツーリングして、日曜日には耐久レースをしちゃおう!という欲張りなプランなのである。
さっそく自分のバイク仲間たちに声を掛けると、ライター仲間の伊東恵里さん(以下イトエリさん)とNANA-KOさんが即座に反応。かくして1泊2日の濃厚な北海道弾丸ツアーが実行されることになった。
●DAY1:豪雨の中、北の大地をひたすら走る
成田空港発7:55の飛行機に乗るため1時間半ほど前に空港へ。
費用を抑えるべくLCC(格安航空会社)のジェットスターを利用。早目にチケットを抑えればより安く買える。レーシングスーツなどの大荷物があるため料金が加算されたが、それでも十分安い。宿はみんなで泊まれるゲストハウスを手配。宿とサーキットの間を移動するためのレンタカーもみんなで借りれば1人あたり数千円で済む。いろいろ考えて経費を節約した。
成田空港で天気予報を確認すると、北海道は雨だという。しかし天気ばかりはどうしようもない。曇り空の成田空港を定刻に出発すると、1時間40分後に新千歳空港に到着。予報通り天気は雨。しかもかなり強めだ。
空港からレンタル819新千歳空港店までは無料の送迎バスが用意されている。レンタルバイクは事前にWEB上で予約。繁忙期には希望車種が借りられないこともあるので早目におさえた。
受付のスタッフさんが優しく説明してくれるので、初めてでも不安はなし。
そして1台づつ操作方法や各部の傷の確認をする。ちなみに万一転倒などで壊してしまったら5万円まで個人負担でそれ以上は保険適用になる。そのあたりの説明はしっかり聞いておこう。
●レインウェアを着込んでいよいよツーリング開始!
当初は富良野や美瑛方面を予定していたのだが、雨雲レーダーを見ると強い雨のマークが。そこで少しでも雨が少なそうな室蘭方面に変更した。
勇んで走り出したものの、雨は一向にやまず視界は白いまま。
そんな厳しい状況を一転させたのがインカム。今回はサインハウスというメーカーのB+COM(ビーコム)を全員が装着し、会話を楽しみながら走った。この効果は大きい!!
晴れていれば観光客で賑わっているであろうウトナイ湖もガラガラ。
日本海も白波しか見えない。そんな中を大きな出来事もなく淡々と2時間ほど走った。さすがにお腹が空いてきたが、我々はコンビニに入ることをためらうほど上から下までビショビショ状態。
そんなとき、突然巨大な木彫りの熊が現れたっ!!
実はココ「かに御殿」というお土産センターやレストランなどが併設されたドライブイン。ありがたいことに入口にちょっとしたスペースがあってレインウェアを脱ぐことができた。「ここで食事にしよう!」やっと北海道らしいご飯にありつけるぞ!!
●海の恵みに舌鼓…これぞ北海道ツーリングの醍醐味
NANA-KOさんはイクラ丼を、イトエリさんは海鮮丼、そして私はカニ御飯をオーダー。暖房で温まりつつ(走っていると結構寒かった)待っていると程なくして食事が運ばれてきた。
「キター!!」
北海道らしい食事に大満足。大雨の中を走ってきた我々にとっては最高のご馳走であった。
美味しい料理で元気を取り戻した我々は再び雨の中を走行し、水平線が丸く見えるという室蘭の「地球岬」へ向かった。しかしそこも景色は真っ白。水平線どころか眼下の海すらほとんど見えなかった。
ここで折り返し。レンタル819新千歳空港店に戻る。
途中、白老町の「スイーツマザーズ」に立ち寄り、美味しいたまごプリンとラスクを食べて再び笑顔に。
結局、雨に降られっぱなしのままレンタル819新千歳空港店に帰着。
防水バッグや防水シューズの中まで浸水するほどのコンディションだったが、出迎えてくれたスタッフさんの笑顔にホッとした。
景色は真っ白だったけど、インカムでワイワイ話をしながらそれなりに北海道ツーリングを楽しみました!
このあとコインランドリーに行って衣類を乾かし、スーパー銭湯に行きました〜。
「後編」に続く…。
★オマケ★
なにこの北海道感タップリの景色は! 楽しそうな様子は!
くっそー、こんなの見せられたら来年リベンジするしかないじゃないか!
(横田和彦)
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