滑りやすい凍結路面でも強力なグリップとブレーキ性能を発揮! コンチネンタルのスタンダード・スタッドレスタイヤ「NorthContact NC6」発売

■日本の降雪エリアの需要に対応

●15インチから22インチまで全39サイズ

世界の冬道の中でも過酷な凍結路面などで知られる日本。より安全で、より安心な走行を目指し、コンチネンタルタイヤが氷上性能を向上させたニュー・スタンダード・スタッドレスタイヤ「NorthContact NC6(ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス)」が2019年9月から順次発売されます。なお、発売サイズは15インチから22インチまでの全39サイズで、今後もサイズの拡大が予定されています。価格はオープン。

ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス
コンチネンタルのスタンダード・スタッドレスタイヤとして発売された「NorthContact_NC6」

スタッドレスタイヤの「NorthContact NC6」は、日本の降雪エリアの需要とスタッドレスタイヤに求められる性能に積極的に応えるため、最重要性能である氷上性能に注力したそうです。

ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス
NorthContact NC6の発売サイズ

優れたウィンター性能とドライ路面でのハンドリング性能で高い評価を得ていたという従来品の「ContiVikingContact 6 (コンチ・バイキング・コンタクト・シックス)」から、同社の先進タイヤ技術を投入させ、氷上性能を大きく向上。また、年々高まる環境への関心に配慮し、燃費性能も大きく改善したとしています。

2018年に発売が開始された左右対称パターンの採用で、ウェットやシャーベット路面での排水性を大幅に高め、北欧やロシア、日本の多様な冬のロードコンディションでもバランスの取れた高い性能を発揮するプレミアム・スタッドレスタイヤである「VikingContact 7(バイキング・コンタクト・セブン)」と共に、この「NorthContact NC6 」により、日本のドライバーのニーズにあわせた新たな選択肢が提供されることになります。

ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス
ゲッコー・グラブ・パターン

主な特徴は3点。まず、低温下でもゴムを柔軟に保ち、高性能を長く維持 する「ノルディック・コンパウンド+(プラス)」の採用がトピックス。高充填率を誇るシリカベースの低温耐性に優れたゴムと、独自の柔軟剤である「耐寒性ソフトジェル」が均一にミックスされたハイテク低温ソフトコンパウンドが採用されています。

これにより、冬の極寒から低温環境でも優れた弾性を維持し、路面の凹凸にもしっかり密着。優れたグリップ性能とブレーキ性能を発揮できるそう。経時劣化しにくい特性を備え、高い安全性や燃費性能など、本来のパフォーマンスを長期間にわたって維持できるのも利点です。

凍結路面での強力なグリップと、優れたブレーキ性能で「ゲッコー・グラブ・パターン」と呼ぶパターンの採用も特徴のひとつ。トラクション、ブレーキング、コーナリング時の性能を総合的に高める、独自の左右非対称パターンが目を惹きます。

ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス
特徴的な3D・トライアングル・エッジ。サイプは横に長いうえ傾斜の強い波型

トレッド面には、ゲッコー(ヤモリ)の足の裏のように、多数の溝とサイプを配置。ショルダー部のブロックの溝には、1つおきに左右のショルダーでオフセットになるように「3D・トライアングル・エッジ」が入り、雪柱せん断力を増大させることで、雪上路面でのグリップ性能が強化されています。

ブロックの外側に配置された傾斜の強い波型サイプで、タイヤのひっかき効果を高め、コーナリング時のサイドグリップを向上。さらに、氷上路面の液体層を破断・除去し、アイスグリップを強化するため、ショルダー部の内側にある横に長いサイプが入れられています。このパターンにより、ゲッコー(ヤモリ)が容易にガラスの上を這うことができるような、強力な総合グリップ力を実現したとしています。

ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス
千鳥トレッド・パターン

そして、快適なウィンタードライビングを実現、高い静粛性を実現する「千鳥トレッド・パターン」も特徴。これは、ジグザグの千鳥状に配置された溝がノイズの周波数を分散させることで、耳障りなノイズピークを抑えるパターン。ショルダー部のブロック幅を変えることによって、路面と接触した際に発生する打撃音の発生タイミングをずらし、ドライバーが不快に思う単一的で高い音のパターンノイズが伝わりにくくし、静かで快適なドライビングを実現するとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる