■関西のスペシャルショップがカスタムしたド級なモンキー&ゴリラ
●もん吉屋Sato
関西は、いわゆる4MINI……モンキーやゴリラといった4ストローク50ccエンジンを搭載したミニバイクのカスタムが盛んです。大阪市にショップを構えるもん吉屋Satoは、大阪モーターサイクルショーに3台のモンキー&ゴリラを出展していました。
最も目を引いていたのは、タンクやフェンダーにビッシリとカラービーズが貼られたモンキーです。じつは、もん吉屋Satoの代表である足立さんは服飾関係の卸業が本業で、そこからひらめいたアイデアなのだとか。その制作作業にかかった期間は、なんと約半年!とのことです。
そんなインパクト大な外装に目を奪われがちですが、このモンキー、中身もかなりの本気仕様となっています。エンジンはSP武川の124ccコンプリートエンジンを搭載し、吸排気系はミクニのTMRφ34キャブレターとオーヴァーレーシングのフルチタンメガホンマフラーをチョイス。
車体はGクラフトのGC-019アルミフレームとトラススイングアームに換装され、足まわりも10インチ化とともに前後ディスク化&ブレンボキャリパー装着など抜かりなし、です。ショーモデルとのことですが、本気で走れる仕様となっています。
こちらのゴリラは、SP武川の106ccボアアップキットと5速クロスミッションを搭載。アピールポイントはリヤのブレンボキャリパー。対向2ピストン採用で、その形状から「カニブレンボ」と呼ばれる4MINIカスタムではメジャーなアイテムを装着しています。
同じく、SP武川の106ccボアアップキットと5速クロスミッションをおごられたゴリラ。キャブレターはヨシムラのTMRφ28キャブレターを組み合わせで、シートはRECAROのロゴ入りの生地に張り替えられています。
もん吉屋Satoのブースで、便利アイテム「レバーロック」を発見しました。トランポ積載時やバイクの整備時に、ブレーキレバーをしっかりと固定してフロントブレーキをかけた状態をキープしてくれます。長さ調整が自由自在なので、ディスクブレーキだけでなくドラムブレーキにも使用可能なのがポイントです。また、長期保管の際にクラッチレバーに使用すれば、クラッチの貼り付き回避にも役立ってくれます。
(長野達郎)