200台限定の光岡自動車「ロックスター」が完売。人気の理由とは?

【走りが楽しめてスタイリングも所有欲も満たす、ロックスター】

光岡自動車が現行マツダ・ロードスターをアメリカンスポーツ風(シボレー・コルベット・スティングレイ)に仕立てた「Rock Star(ロックスター)」が完売したそうです。コンセプトは「やんちゃ×スタイリッシュ×楽しさ」で、そのスタイリングにより近年の光岡自動車でもかなり注目度の高い1台。

2018年12月1日より注文を受け付けた「Rock Star(ロックスター)」は、同社の創業50周年記念したモデルで、限定台数200台。3月22日に限定台数に達したそう。

価格帯は4,698,000円〜5,184,000円。現行ロードスターは2,554,200円〜3,256,200円ですから、職人が手作業で1台1台仕上げているとはいえ、200万円級の上乗せ。にもかかわらず、その人気ぶりには驚かされます。

現在の自動車メーカーが生み出すクルマは、光岡自動車が主張するように「大量生産」であることが表に出すぎてしまっている感もあり、かつてのパイクカーのような遊び心あるクルマが少なくなっているようにも思えます。

ベースとなったロードスターは、手が届きやすいオープンスポーツとしてその存在価値は十分に高いものがあります。同モデルをベースにしたことで、走りが楽しめてスタイリングもオーナーの所有欲を十分に満たすはず。さらには、ほとんど同じクルマと遭遇しない希少性の高さも人気の理由かもしれません。

なお、光岡自動車では、今年2019年6月の出荷を皮切りに、2019年は50台の生産・出荷を予定しているそうです。51台目以降は、2020年に75台、2021年に75台の生産を予定。海外展開については、仕向け地のレギュレーションに合わせた仕様の変更などが必要となるため、ごく少数の限定台数で検討を進めているとのことです。

同社では、これまでと違った新しいコンセプトでのクルマづくりにチャレンジしたことで、光岡自動車の新たな可能性を示すことができたとしています。今後の新たなチャレンジにも注目が集まりそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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