●スープラの実戦デビューは「もっといいクルマづくり」の原点の地
2019年2月7日、TOYOTA GAZOO Racingの2019年における活動計画が発表されました。
東京オートサロンでGRスープラのSUPER GTコンセプトが展示されましたが、既報の通りスープラのSUPER GTへの投入は2020年より。2019年はレクサスのラストイヤーとして6台のLC500がGT500クラスにエントリーすることが発表されました。なお、GT300クラスへは2台のプリウスと3台のLEXUS RC F GT3が参戦するということです。
全日本スーパーフォーミュラ選手権にはTRDより直列4気筒2リッター直噴ガソリンターボのレーシングエンジン「Biz-01F」を6チーム11台に供給します。ドライバーラインナップに若干の変化はあっても、大きな体制としてはほとんど踏襲している印象です。
2018年にル・マン24時間耐久を制したWEC(世界耐久選手権)スーパーシーズン、すでに開幕戦を終了したWRC(世界ラリー選手権)といったワールドチャンピオンシップのカテゴリーもマシンについては大きな変更はありません。これだけ話題になっているスープラの復活ですが、モータースポーツへの参戦は来年度からとなりそう……と思っていたら、さらりとビッグニュースが発表されました。
TOYOTA GAZOO Racingの 「もっといいクルマづくり」の原点といえるニュルブルクリンク24時間耐久レースに、2019年はLEXUS LC(予定 : SP-PROクラス)と SUPRA(予定 : SP8Tクラス)の2台体制で参戦するというのです。市販車に近いカテゴリーといえるニュルブルクリンクのレースにスープラが参戦することで、世界のライバルとのパフォーマンスにおける関係も見ることができそうです。
しかも、スープラのドライバーの一人として佐々木雅弘選手の名前が記されているのも注目です。レースでの活躍はもちろんですが、チューニングカーのタイムアタッカーとしても乗りに乗っている佐々木選手は、スープラの”改造車”でどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
(山本晋也)