英国のウォリックシャー州ゲイドンに本社・製造工場を構えるアストンマーティンが9月11日、同国のウェールズ州セント・アサンに建設中の新工場が電動化の拠点となると発表しました。
アストンマーティン初のEVとして2019年から生産が開始される「ラピードE」に加えて、「ラゴンダ」ブランド(アストンマーティン・ラゴンダ)によるゼロエミッション・ラグジュアリーモデルの生産拠点になります。
「ラゴンダ」は1970年代から90年頃まで生産されていたブランドで、ゼロエミッションのパワートレイン・テクノロジーを搭載したラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わり、2021年から高級車の新しい分野を開拓し生産を開始する予定としています。
2018年のジュネーブモーターショーで発表された「ラゴンダビジョンコンセプト(Lagonda Vision Concept)」では、3年後となる未来のラゴンダの大胆なデザイン言語の一端を披露。
アストンマーティン社長兼グループCEOで、日産自動車から移籍したDr. アンディ・パーマー氏は、「アストンマーティンは、ゼロエミッション・テクノロジー開発における未来のリーダーであると自負しており、セント・アサン工場がアストンマーティン、ラゴンダの両ブランドにとって電動化の拠点となります」と語っています。
ラピードEは、アストンマーティンの低エミッションおよびゼロエミッション車戦略における開発の原動力となるモデル。今回の発表は、「ラゴンダ」ブランドの復活とともに、電動化に対する取り組みを重視していることを証明するものとしています。
最先端の生産拠点となるアストンマーティンのセント・アサン工場の建設は、最終段階を迎えており、アストンマーティン初のSUVモデルの生産を2019年後半から開始する予定と明らかにされています。
(塚田勝弘)