スズキはロータリーエンジンの2輪車を市販していたのをご存知ですか？【RE追っかけ記-12】 | 4.RE5茶筒 | 4枚目の写真（全11枚）

スズキRE5は、REライセンス取得した日本メーカーで唯一市販、それも欧米市場限定のモデル。

スズキは、革新エンジンを搭載した新モデルのデザインをイタリアのジオゲット・ジウジアーロに託した。味のあるジウジアーロのコンセプト・スケッチの１枚。

ジウジアーロのレンダリング２案。REの簡潔美を強調した、スリムで水平ラインの通ったデザインを意図したようです。

RE5のユニークな特徴、茶筒形計器盤。スイッチオンで開きます。

水冷1ローターREは原理的にはシンプルな構造ですが、大型ラジエーター、吸排気システムなどが複雑、かつスペースを取ります。

スズキは、大型分野進出に水冷２ストローク並列３気筒750ccを搭載したGT750を1971年発売しています。エンジン以外は、この時期の“UJM”典型デザイン。

1973年の衝撃、それまで水平対向２気筒以外は、デザインに保守的だったBMWが“ビキニカウリング”のR90Sを放ちます。

BMW R90S、R100RSの仕掛け人がBMWマーケティング製品企画役員、GM出身のオーストリア系アメリカ人、ボブ・ラッツで、４、２輪両方に活気を与えました。1973年取材時。その後、ラッツはヨーロッパ・フォード社長、クライスラー社長、GM副会長を歴任します。彼のオフィス壁には、レーシングカーとバイクの写真。

英トライアンフが起用したのがアフターマーケット・フェアリングで成功したアメリカ人、クレイグ・ヴェッター。フェアリングから転じてチョッパールックの暴風が“ハリケーン”。

GT750、RE5なる革新が不発に終わったスズキの反撃がBMWを離れ独立したハンス・ムートの「カタナ」です。空冷OHC並列４のスーパーバイク本流に侵攻、成功します。

スズキは、大型分野進出に水冷２ストローク並列３気筒750ccを搭載したGT750を1971年発売しています。エンジン以外は、この時期の“UJM”典型デザイン。