バイクは楽しい乗り物ですが、どうしても切り離せないのが出先での駐輪場所。都内なんかでは適当に停めたら駐禁切られるし、かと言って駐輪場数が圧倒的に少ない…。
しかし、警察庁がこれを改善する、という通達を発表したんです!
警察庁が2018年4月16日に全国の都道府県警に向け「自動二輪車等に係る駐車環境の整備の推進について」という通達を出しました。
通達の内容を簡単に説明するとこんな感じ。
1.二輪の駐輪場が少ないので増やしていきましょう。
2.周囲に駐輪場がない場所や交通状況に応じてバイクの駐禁を無くしたり、時間制限についても見直しましょう。
3.二輪車を駐車したら危ない場所や、必要があって駐禁にしている場所は今後も変えません。
さらっと見たら、バイクの駐輪場が増えて、駐禁切られなくなるかも!という風に見えますが、どこまで信用していいのか、どこまで自分で判断できるのが不明確。
MotoBeは早速警視庁に取材してきました!
なお、この通達は僕らライダーに対して発信したものではなく、あくまで警察を統括している「警察庁」が全国の都道府県警に向けて通達したもの。この通達内容を実際に実行するのは各都道府県警なんです。東京であれば「警視庁」、神奈川であれば「神奈川県警察」、大阪であれば「大阪府県警」となります。
今回は東京の警視庁に取材しました。
まず1番の駐輪場を増やす件について。この通達があったからといって、バンバン駐輪場が増える、というわけではありません。この通達を受けた都道府県警の担当が自治体と相談し、駐輪場が無い地域に新しく作れるように地道に進めていくんです。
つまり近々で突然駐輪場が増えまくるということはなく、長い目で見て増やしていこう、という言わば希望の光的なこと。このおかげで本当に増えるかもしれないし、自治体によっては乗り気じゃなくて増えないかもしれません。
しかしこれに自治体が上手く乗っかって進めば、都心の二輪状況は少し豊かになるかもしれませんよ!
次に2番の駐禁切られない問題ですが、現時点で具体的に「ここなら駐禁しないよ!」と発表しているわけではなく、半径何m以内に駐輪場が無い…とかのルールもありません。
あくまでこれから見直していこう、という提案なのでライダーが自己判断できるものでは無いんです。「ここなら絶対大丈夫!」と思って停めても警察官がダメだと言ったら問答無用で切られます。
これも自治体、地区ごとの交通課、警察の街づくり担当などと相談しながら決めていくもの。すぐに動き出す問題ではありません。これに関して今後動きがある場合は新たに通達や発表があるかもしれません。
3番に出てくる必要があって駐禁にしている場所、に関してはその地域を管轄している警察署に聞くしかありません。しかし駐禁重点地区として指定されているような場所のことを言っているので、繁華街や人の導線となっている場所は指定されている可能性が高いでしょう。
どうしても具体的な場所を知りたい場合は地域を管轄している署の警察官に直接、もしくは電話で聞くと教えてくれるとのことです。
バイクに乗っていない人から「バイクって止める場所が無いじゃん」と言われ、返す言葉がありませんでしたが、この通達によって長い目で見て改善されることは確かでしょう。
特に東京は数年後に控えた「東京オリンピック」のために様々な整備を進めている最中なので、もしかするとこの改善が少し早いかもしれません。
やっと本格的に見直しが入ったのは嬉しい事ですよね!この調子でライダー達だけでなく、警察、自治体、地域の住人が皆納得する形で進んでいけばバイクは飛躍的に乗りやすい物になるかもしれません!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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