リヤラジエターの流行とOSAKA DRIFTでのクラッシュ続出には関係があった!?【D1GP】

いまD1GPマシンではリヤラジエターが大流行です。もう半ば常識になってるかも。

2018年はRE雨宮のRX-7もリヤラジエターにしてきました。

リヤラジエターの目的は前後の重量バランスの最適化です。D1マシンは現在すべてFR車なので、もともとフロントが重い車種が多いんですね。しかも、競技車両にモディファイする際には、フロントには大きいターボや大きいインタークーラーをつけるのに対し、車重を軽くしようとリヤシートを外したり、ハッチを樹脂製のものに替えるなどすると、どうしても重量バランスはリヤのほうがより軽くなりがちです。

しかし、リヤタイヤにかかる荷重は重要です。まず加速の際にはリヤが軽すぎると駆動輪がホイールスピンしやすく、加速が難しくなります。また、ドリフトってタイヤを滑らせて走るわけですが、滑らせつつも駆動をかけて前に進めているんですね。そうしないと追走で遅くなり、負けてしまいます。ここでもリヤタイヤに荷重をかけることが重要なわけです。

そこで、リヤにラジエターをもっていってリヤを重くし、リヤタイヤの荷重を増やしてアクセルON時のリヤタイヤのグリップ力、トラクションを高めてやろうというクルマが非常に増えているんです。

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
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