【新車】パワーは先代を上回る356ps/430Nmを発揮。新型ポルシェ・ボクスター/ケイマンGTSが登場

現行のポルシェ・ボクスターとケイマンには、1950年代から60年代前半にかけて活躍したレーシングカー「718」の名が冠され、車格の位置づけも従来の「ケイマン>ボクスター」から「ボクスター>ケイマン」に逆転されています。

今回、ドイツ本国で発表された新型718ボクスターGTSと718ケイマンGTSは2.5Lの4気筒水平対向エンジンを搭載。GTS向けのインテークダクトとターボによって、最高出力は269kw(365ps)に向上。最大トルクは430Nm/1,900-5,000rpmで、GTSモデルのPDKとスポーツクロノパッケージ仕様車の0-100km/h加速タイムは4.1秒、最高速度は290km/hに達します。

新型GTSは、自然吸気エンジンを搭載した先代GTSを26kW(35ps)上回ります。組み合わされるトランスミッションは、6速MT、オプションで「ポルシェ ドッペルクップルング(PDK)」を用意。

そのほか「スポーツクロノパッケージ」、機械式リヤディファレンシャルロックを備えた「ポルシェ トルクベクトリング プラス(PTV Plus)」、車高を10mm低く設定するポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメントシステム(PASM)などが標準装備されます。

外観は、フロントの新しいスポーツデザインエプロンによりスポーツテイストが強調され、フロントライトモジュールとバイキセノンヘッドライトはGTSの特徴であるブラックにペイント。

リヤビューでは、お馴染みのティンテッド型テールライト、ブラックのロゴ、ブラックのリヤエプロンなどのほか、中央に配置された標準装備のスポーツエグゾーストシステムのブラックのテールパイプが目を惹きます。

さらに、ドア下部のブラックのGTSロゴとブラック(サテンフィニッシュ)に塗装された20インチホイールがサイドビューを強調。

内装は、標準装備される「スポーツクロノパッケージ」のストップウォッチがインパネの中央に統合されていて、前席には、ほかのGTSモデルと同様にセンタートリムにアルカンターラが採用されたスポーツシートを標準装備。

ヘッドレストにGTSロゴを冠したスポーツシートプラスは、2ウェイの電動調節機能を備え、フォールドサポートと快適性を強化。

さらに、ステアリングホイールトリムやセンターコンソール、アームレストなどにもアルカンターラが多用されています。とくに、スポーツ志向のドライバーは「ポルシェ トラックプレシジョンアプリ(PTPA)」によって、スマホ上でのドライビングデータの自動記録、表示、および分析が可能で、サーキット走行などに対応しています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる