先日、発表されたJ.D.パワーの「2017年 日本自動車セールス満足度調査」において、プレミアムセグメント2位に輝いた「ボルボ」。
実は今年だけではなく、去年から2年連続2位。その前は2年連続5位からの大躍進。
ここ数年でブランドイメージが大きく変わったのがボルボではないでしょうか?
ちょうどJ.D.パワーの発表があった数日後に、ボルボの試乗会へ行ったので、セールスの現場でなにか特別な取り組みを行っているのかを聞くと、「特別になにかしているということは無いと思います」とは言うのですが、大躍進には大きな秘密があるはず!?
このところのボルボは、美しいプロポーション。北欧の神話に登場する雷の神が持つ「トールハンマー」をモチーフにしたライトは、華やかでインパクト大。
インテリアもお洒落で先進的、なにより清潔感があります。
そして何と言っても、ボルボが開発した3点式のシートベルトの特許を無償公開して世の中に広めたように、揺るぎない「安全」に対する志の高さ。
衝突被害軽減ブレーキも完全停止までさせたのはスバルの「アイサイト」が最初だと思っている方も多いようですが、実はボルボが最初。日本では2009年「ボルボXC60」に搭載した「シティ・セーフティ」。スバルの「アイサイト」は2010年に「レガシィ」に搭載。
そもそも安全関しては2008年の時点でボルボは「Vision 2020」という「2020年までに新しいVOLVO車に搭乗中の交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という目標を発表しています。
2013年からは110億USドル(約1兆3000億円)を投資し、新しいアーキテクチャ―や自動運転を見据えたテクノロジー、電動化への対応、生産設備や工場への対応が行われています。新型の90や60シリーズに採用されています。それらの効果が早くも結果に表れているのかもしれません。
ちなみに新型「90シリーズ」に搭載されている新しい「シティ セーフティ」には、16の先進安全装備が搭載され、そのうち「インターセクションサポート(右左折対向車検知機能)」「大型動物検知機能」「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故保護システム)、衝撃吸収機能付きフロントシート」、「ランオフロード・ミディゲーション(道路逸脱回避・軽減システム)」の4つは世界初の機能です。
そしてV90シリーズの2018年モデルが日本にも導入され、試乗会に行ってきましたが、中でもわかりやすいのはカーナビ画面やエンタテイメントの進化。お客様の声に対応し、さらに見やすくさらに使いやすくアップデートされています。
今年8月にはV90のプラグインハイブリッドモデル(PHEV)「V90 T8 TWIN ENGINE AND INSCRIPTION」が追加導入されます。
私が試乗した新型「V90 T5」と「T6」には、カリフォルニアのような明るくてさわやか、そして清潔感のある空気が車内に漂い、素敵な感じ。確かに今のボルボ車には勢いを感じます。
(吉田 由美)