心地よさに加えて安心感をレベルアップ! マイナーチェンジしたダイハツ・ムーヴをチェック

新しくなったダイハツ・ムーヴに試乗することができました。といっても、市街地をちょっと走らせただけというレベルですが、それでもムーヴの目指した走り味が感じられたのです。

一言で表現すれば「気持ち良い走り」となっています。155/65R14サイズの適度に細く大径なタイヤと、最高出力52馬力のNAエンジン、そして樹脂テールゲートの採用などで820kgと軽く仕上げたボディなどなどのテクノロジーとパッケージが、スッとした出足と不満のない加速感を実現しています。

過不足ないパフォーマンスだけで終わりでないのもムーヴの魅力。ステアリングに用意された「PWR」ボタンを押してパワーブモードに切り替えれば、グンと加速を感じることができ、キビキビとした市街地走行が味わえるのです。

乗り心地についてもタイヤとシャシーのバランスが取れているという印象。絶対的なパフォーマンスが高いという種類のクルマではありませんが、どこかに無理をさせているという感触もなく、ナチュラルなドライブフィールとなっています。

あらためてコクピットを見渡せば、インパネをワイドに見せるエアコンレジスターガーニッシュがプレミアムシャインブラックに変わっていること、さらにシルバーラインを加えたことで、上質になっていることを確認。こうしたインテリアの進化も「運転しているときの気持ち良さ」につながっているといえそうです。また、ドライバーにとっては運転席シートヒーターが標準装備化されたのも、うれしいポイントです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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