新しくなったダイハツ・ムーヴに試乗することができました。といっても、市街地をちょっと走らせただけというレベルですが、それでもムーヴの目指した走り味が感じられたのです。
一言で表現すれば「気持ち良い走り」となっています。155/65R14サイズの適度に細く大径なタイヤと、最高出力52馬力のNAエンジン、そして樹脂テールゲートの採用などで820kgと軽く仕上げたボディなどなどのテクノロジーとパッケージが、スッとした出足と不満のない加速感を実現しています。
過不足ないパフォーマンスだけで終わりでないのもムーヴの魅力。ステアリングに用意された「PWR」ボタンを押してパワーブモードに切り替えれば、グンと加速を感じることができ、キビキビとした市街地走行が味わえるのです。
乗り心地についてもタイヤとシャシーのバランスが取れているという印象。絶対的なパフォーマンスが高いという種類のクルマではありませんが、どこかに無理をさせているという感触もなく、ナチュラルなドライブフィールとなっています。
あらためてコクピットを見渡せば、インパネをワイドに見せるエアコンレジスターガーニッシュがプレミアムシャインブラックに変わっていること、さらにシルバーラインを加えたことで、上質になっていることを確認。こうしたインテリアの進化も「運転しているときの気持ち良さ」につながっているといえそうです。また、ドライバーにとっては運転席シートヒーターが標準装備化されたのも、うれしいポイントです。