■スズキ・ソリオ
実用性として最も分かりやすいのが室内空間の広さです。乗員が快適に過ごせ、荷物もたくさん載せられるなど、広さがありすぎて困るということはありません。
軽自動車では「N-BOX」や「タント」が人気ですが、これらは4人乗り。そこで、注目なのが5人乗れる普通車「スズキ・ソリオ」です。「ダイハツ・トール」をはじめ「トヨタ・ルーミー」「トヨタ・タンク」が競合として名乗りを挙げましたが、室内長は2515mmと「ソリオ」の圧勝。
エンジンは「トール」勢が積む1.0L直3の方が自動車税には有利なものの、「ソリオ」が搭載する1.2L直列3気筒は91ps/12.0kgmを発揮するほか、新プラットフォームの採用によって車両重量は約100kg軽量なため、走りにおいてもリード。価格は145万4760円〜。
■ホンダ・フィット
実用車の定番といえばコンパクトハッチバック。とりわけ「フィット」は前席の下に燃料タンクを置くセンタータンクレイアウトを採用することでスペースを稼ぎ出し、居住性と荷室容量は他の追随を許しません。
そして今年7月にはマイナーチェンジを実施し、安全性でもライバルを大きく引き離しに掛かりました。
搭載するシステムは「HONDASENSING」。ミリ波レーダーとフロントカメラによって前方状況をチェックし、衝突を回避・軽減する自動ブレーキはもちろん、車線や車間を維持しつつ前走車を追従するクルーズコントロールなど、全8種類の機能が備わっています。142万8840円の「13G・F」の場合はオプションで装着可能。
(今 総一郎)