とくにリヤシートは、新設計の最長140mmのスライド機構を備えることで、1m近いレッグルームを確保するとともに、最大12度の角度調節と6つのポジションを選択できるリクライニング機構が装備されています。また、「40:20:40」分割可倒機能により、フレキシブルな積載性も特徴。
荷室は、通常が約850Lで、最大時は約1784Lの大容量スペースを誇り、センターコンソールのアンダートレイ、前後席の大型収納ポケットなど、車内の各部に設置された収納スペースと合わせて、大小問わず容易に積載できます。
エンジンは、新世代の3.6L V6 DOHC VVTを搭載し、最高出力231kW(314ps)、最大トルク368Nmというアウトプットを得ています。状況に応じて6気筒から4気筒に自動的に切り替える「アクティブフューエルマネジメント(気筒休止)」を搭載し、低負荷域から中負荷域での燃費削減に効果を発揮するとしています。
さらに、アイドリングストップシステムを備えた新しいスタート&ストップ機能は、渋滞などの発進、停止が多い状況で自動的にエンジンを停止、再始動させ、燃料の節約や排出ガスの削減を図りつつ、静粛性も向上。
組み合わされるトランスミッションは新型の8速ATで、キャデラック初のシフトバイワイヤーシステムであるジョイスティック電子制御シフターが採用されているのも見どころです。
同シフト機構によって、騒音と振動を低減できるだけでなく、センターコンソールの下に収納スペースを設けることができるため、キャビンスペースの利便性を向上にも寄与。
駆動方式はAWDで、モードセレクト機能付ツインクラッチ機構を搭載。エンジントルクの最大100%をフロントアクスルまたはリヤアクスルに伝達することが可能です。
さらに、電子制御リアディファレンシャルにより、リヤアクスルに伝達されるトルクの100%まで、左右いずれかのホイールに配分することもできます。同機能は、水たまり、氷、雪などで片側の車輪がスリップしてしまうようなスプリットミューに対応すべく開発されたとのこと。
全長4825×全幅1915×全高1700mmというボディサイズのキャデラックXT5 CROSSOVER。価格は「Luxury」が6,685,200円、「Platinum」が7,549,200円です。
(塚田勝弘)