もともと「低く長く見える」V90は、ロー&ロングと表現したくなるフォルムになっていますが、「V90 T6 AWD R-Design」はノーマルよりもさらに低く見えます。最近のワゴンでもこれほど低く構えたスタンスは(もちろん見た目ですが)なかなかなさそう。なお、最低地上高はほかのV90と同じで155mmを確保。
外観で低さとスポーティ度を印象づけているのが、横桟基調の「R-Design」専用フロントグリルと、ワイドで広くなってるグリル下のフロントスカート。さらに、マットシルバーのドアミラー、シルクメタルのサイドウインドートリムなどにより、ノーマルグレードとの「違い」を演出。
また、専用スポーツサスペンションを装着する足元は、20インチタイヤ(255/35R20)とマットブラック塗装が施されたダイヤモンドカットの5ダブルスポークのアルミホイール(8.5J×20)により引き締められています。
ナッパレザーの専用スポーツシートを採用した内装は、専用カーボンファイバーパネル/アルミニウムスポーツペダルによりスポーティムードが強調されていて、専用本革巻/シルクメタル・ステアリングホイールには「R-Design」のみとなるパドルシフトが装備されています。
そのほか、専用アルミニウム・スカッフプレート(イルミネーション付)など、高級スポーツモデルらしいこだわりが散りばめられています。価格はV90では中間(下から2番目)となる769万円です。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)