世界で戦える実力を秘める!130万円台で買えるオススメのコンパクトカー【2017年版】

クルマ(とくに新車)を買う際に車両本体価格を抑えようとすると、自然と選択肢は『軽自動車』か『コンパクトカー』の二者択一になります。

維持費も含めれば、自動車税がとにかく安い『軽自動車』が有利ですが、ボディサイズやエンジンには上限が設けられており、乗車定員も最大4名と、場合によっては「もうひと声」と思うことがあります。

その「もうひと声」に応えてくれるのがコンパクトカーです。ボディサイズやエンジンの制限が外れ、乗車定員は最大5名と、軽自動車よりも実用性はひと回り上。

このように両者の差はわずかに見えますが、日本独自の規格で開発される軽自動車に対して、コンパクトカーは世界を舞台に戦うことを想定して開発されています。ぜひその点に注目してみてください。

■ホンダ・フィット

数あるコンパクトカーの中で最も実用性に特化したのが「フィット」です。燃料タンクを前席座面下に置く「センタータンクレイアウト」を採用することで、有効に使える室内空間は屈指の広さを誇り、後席は足が組め、荷室はスーツケースを4つ収めるほど。

最も安価なグレードは最良で26.0km/Lを達成する1.3Lガソリンエンジンを搭載する「13G」で価格は129万9800円。装備は非常に質素ですが、フルオートエアコンは完備。

なお、6月下旬にマイナーチェンジを控えており、安全システムはカメラとレーダーを併用するシステム「ホンダセンシング」が搭載されるとのこと。現在の「13G」には安全装備はオプションでも装着できませんが、マイナーチェンジで是非とも装着できるようになって欲しいところです。

■マツダ・デミオ

実用性重視の「フィット」に対し、躍動感を表した魂動デザインや人馬一体の走りのように感性に語りかけてくる魅力が溢れているのが「デミオ」です。

最大の魅力はコントロール性の良さ。人が最もリラックスできる姿勢で運転できるように開発した運転席のほか、わずか1km/hの調整さえ簡単と思わせるほどタッチが優れているアクセル及びブレーキ、そして車体の挙動をさりげなく整えてくれる「G-ベクタリングコントロール」によって、全くストレスなくイメージ通りの走りをこなしてくれます。ただし、実用性は多少割り切っており、荷室容量は280Lと日常生活なら困らない程度。なお、最安の「13C」で車両本体価格は138万2400円です。

■スズキ・スイフト

実用性の「フィット」、感性の「デミオ」、両者を上手くバランスさせたのが「スイフト」です。現行モデルでは、デザインをよりパーソナルなものへと改め、例えば後席ドアハンドルをCピラーと一体化させることで滑らかな曲線美を強調。また、インテリアも赤と白のコントラストが目を引くメーターなどスポーティになりました。

一方の実用性では、荷室容量は265Lを確保。数値では「デミオ」に劣りますが、後席の6対4分割可倒機構を採用することで荷物に応じて細かなアレンジが可能。

走りに関しては、新開発プラットフォームの採用をはじめとした徹底的な軽量化を行なうことで車両重量は約900kgを達成。最安となる「XG(134万3520円)」の燃費は最良で24.0km/Lをマークしています。

(今 総一郎)