リヤドアと後席はもちろん、トランク、オーディオシステム、ナビゲーションシステム、カーペット類などが省かれていて、前進、後進はトグルスイッチを入れるだけというシンプルな操作。
同コンセプトカーは「走る実験室」として、2011年のニューヨーク国際自動車ショーで公開されて以来、ル・マンやグッドウッドフェスティバルオブスピードなど世界中でデモ走行され、全日本電気自動車グランプリシリーズにスポット参戦するなど、各所でその姿が披露されています。
搭載されるバッテリーやモーターは市販車と同一で、80Kw/280Nmというスペックも同じ。ただし、駆動方式が市販リーフのFFからMRに変更されていて、サスペンションも前後ともにダブルウィッシュボーン(市販版はストラット/トーションビーム)に変更されています。
ボディサイズは、NISSAN LEAF NISMO RCが全長4465×全幅1942×全高1212mm。市販仕様は全長4445×全幅1770×全高1545mmですから、NISSAN LEAF NISMO RCの方が20mm長く、172mmワイドで333mm低くなっています。
サイズも駆動方式も別物ですが、試乗時で最も強く感じたのは925kgという軽さ。市販仕様よりも595kgも軽くなっていて、これが異次元の走りを生み出す要因になっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)