「技術の日産」や「やっちゃえ日産」と声高に叫ぶように、プロパイロットやe-POWERなど世間の注目を集めるテクノロジーを惜しみなく新車に搭載している日産。その一方で、デザインでは前進感と躍動感あふれるVモーショングリルの採用を徐々に拡大しています。
そんな見た目も中身も「日産らしさ」あふれる注目の3台をピックアップしてご紹介します。
■ノート e-POWER
2016年11月のマイナーチェンジで追加され、瞬く間に販売ランキングで首位を獲得した「ノート e-POWER」。最大の特徴は搭載するエンジンがモーターを動かすための電力を発電することに徹する点。ガソリン補給という従来の手法を踏襲することで、電気自動車の抱える充電の手間と時間を克服しつつ、電気自動車ならではの爽快なドライビングフィールの抽出に成功。その燃費は最良で37.2km/Lを達成します。
低燃費性能はもちろん、アクセルだけで速度を自在にコントロールすることもできるため、アクセルとブレーキの踏み替えが多い街中での負担を軽減するだけでなく、運転好きも楽しめるゲーム性も十分。
バッテリーやモーターを搭載しているとはいえ、実用性が損なわれていない点も美点。価格も177万2280円~とお手頃です。
■セレナ
低燃費の技術だけでなく、クルマを取り巻くテクノロジーで注目されているのが自動運転であります。ボタンひとつで目的地まで運んでくれる…までは無理ですが、「セレナ」に搭載されるプロパイロットを使えば、カメラ認識によってアクセルとブレーキさらにはステアリングの制御が行われ、高速道路では先行車との距離を保ちつつ走行が可能。緩慢な運転による疲れを軽減してくれます。
さらにミニバンとしての魅力も向上。室内長は180mm伸びて全席で足元空間のゆとりが増えたほか、スライドドア下のセンサーに足をかざすことで両手が塞がっていてもドアを開閉できるハンズフリースライドドアや、テールゲートの上半分だけを開けられることで狭い空間でも荷物の積み下ろしができるデュアルバックドアが採用されています。
■GT-R
デビュー以来ほぼ毎年進化を遂げてきたGT-R。2016年7月に発売された2017年モデルの進化は大きく、日産車のアイコンとなっているVモーショングリルをあしらっただけでなく、フロントからサイドさらにリヤと走行性能を高めるべく全方位に渡って形状が見直されています。
もちろん、その走りに欠かせないパワートレーンも熟成。気筒別点火時期制御を採用することでノッキングを抑制し、最高出力は570PS/6,800rpm、最大トルクは65.0kgm/3300-5800rpmを発揮します。さらに6速デュアルクラッチトランスミッションは円滑なシフトチェンジと変速時のノイズ低減を実現するための改良を施すことで、中高速域におけるスムーズな加速を実現。
インパネにあしらわれる本革も熟練の職人が厳選した一枚革と、質感も大幅な向上が図られています。
(今 総一郎)