極秘テストかと思いきや、テスト当日の本庄サーキットはフリー走行の日。サーキットライセンスを持つ二輪・四輪のユーザーが走りを楽しんでいます。その中で、新井敏弘選手がドライブするGRCマシン(2016年モデル)がコースイン。鋭い加速を確認していました。
エンジンはEJ20型2.0リッター水平対向4気筒ターボに、大型ターボチャージャーを組み合わせた580馬力仕様。トランスミッションはリアディファレンシャルと一体化されたトランスアクスルで、そこからフロントにプロペラシャフトを戻すことで四輪を駆動しています。おそらく前後重量配分も最適化されているであろうGRCマシンの加速は市販モデルとは別物ですが、これでもライバルには遅れをとっているといいます。
今回のテストは、とくにライバルに対して不利となっているゼロ発進性能の問題点を洗い出すためといいます。GT300のBRZをはじめ、多くのEJ20チューンを手掛けてきたSTIが、2017年シーズンのGRCが開幕するまでに、どのようにライバルをキャッチアップするのか、開発ドライバーを務める新井敏弘選手の動向も含めて興味津々です。
(写真と文 山本晋也)
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