新型BMW5シリーズは、約7年ぶりのフルモデルチェンジで、部分自動運転技術や最高で21.5km/L(2.0L直列4気筒ディーゼルエンジンを積むBMW 523d)という燃費が自慢。
エンジンはすべてモジュール戦略に基づくツインパワーターボで、BMW 523iの2.0L直列4気筒ガソリンエンジンは、最大出力184ps/5000rpm、最大トルク270Nm/1250-4500rpmを発生。BMW 530iは同じ2.0L直列4気筒ガソリンエンジンながら、252ps/5200rpm、最大トルク350Nm/1450-4800rpmというスペックで、よりハイパワーを求める層に訴求します。
BMW 523dには、21.5km/Lを誇る2.0Lの直列4気筒クリーンディーゼルエンジンを積み、190ps/4000rpm、最大トルク400Nm/1750-2500rpmというアウトプットを得ています。
BMWといえば「シルキー6」こと、直列6気筒エンジンが欠かせません。一時は4気筒を中心としたダウンサイジングターボに進むかに思われましたが、新型5シリーズにもシルキー6を用意。3.0Lの直列6気筒ガソリンエンジンを積むBMW 540i、BMW 540i xDriveは252ps/5200rpm、最大トルク350Nm/1450-1800rpmというスペックになっています。
安全装備ではルームミラー内に2つのステレオカメラを内蔵し、ミリ波レーダーセンサーを前方に3つ、後方に2つ配置することで、日常走行域での急停止や飛び出しなどを瞬時に判断し警告、夜間や悪天候下でも安定したセンシングが可能に。
機能面では7シリーズと遜色のないフル装備となっています。まず注目は、新機能の「サポートステアリング&レーン・コントロール・アシスト」。高速走行時に車線の中央付近を走行しやすいようにサポートを行うほか、渋滞時には先行車を追従走行するもので、将来の自動運転技術を一部先取りしています。
「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」も新機能。ボディの前後左右に設置された4つのセンサーが車両側面の交通状況を監視し、隣車線で走行する車両が自らの車線に入ってくるなど、側面衝突の危険性が高まると、ステアリング操作に介入し衝突を回避。
そのほか、後方からの衝突に備える「後車追突警告」、駐車場などから出る際に車両や歩行者などとの衝突の危険があると警告する「クロス・トラフィック・ウォーニング(フロント&リヤ)」も新機能として用意されています。新型BMW5シリーズの価格は下記のとおりです。
BMW 523i | ¥ 5,990,000 | BMW 530i M Sport | ¥ 7,890,000 |
BMW 523i Luxury | ¥ 7,450,000 | BMW 530e Luxury | ¥ 7,780,000 |
BMW 523i M Sport | ¥ 7,430,000 | BMW 530e M Sport | ¥ 8,030,000 |
BMW 523d | ¥ 6,980,000 | BMW 540i Luxury | ¥ 9,720,000 |
BMW 523d Luxury | ¥ 7,680,000 | BMW 540i M Sport | ¥ 9,860,000 |
BMW 523d M Sport | ¥ 7,660,000 | BMW 540i xDrive Luxury | ¥ 10,030,000 |
BMW 530i Luxury | ¥ 7,640,000 | BMW 540i xDrive M Sport | ¥ 10,170,000 |
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、BMW)