今年も大いに盛り上がったSUPER GT。そのSUPER GTのトップクラス、GT500で今年、チャンピオンゼッケン「1」をつけていたのがMOTUL AUTECH GT-R。
今年は開幕2連勝を飾るなどの強さを見せてくれていたNISMOのMOTUL AUTECH GT-R。日産系のみならず、他メーカーのあらゆるライバルチームからその緻密な計算と戦闘力の強さを評価されているNISMO。ラップタイムだけではなく、ピット作業の時間にいたるまで1秒未満の数字で戦うNISMOは、本当に時間と言うものを大切にしている印象があります。
過去に他メーカーのチーム監督に行ったインタビューでも「鈴鹿1000kmでの5回のピットストップ義務は、NISMOにとっては短いピットタイムでレース全体のタイム差がが稼げるかもしれないが、うちにとっては5回のミスの可能性がある」と言わしめるほど、NISMOの時間管理は厳密なのでしょう。
そんな厳しい時間管理を実現しているのはチーム全体に支給されるG-SHOCKのおかげ。G-SHOCKといえば耐衝撃で有名ですが、実は早くから世界6局対応のソーラー電波機能を搭載したり、最近では標準周波数報時電波、いわゆる標準電波が届かない地域でも正確な時刻をもたらすGPS時刻調整を取り入れ、ときたま話題となる「うるう秒」にも対応し、時刻の正確さにおいては妥協を許しません。最新のG-SHOCK、GPSと標準電波のハイブリッドモデルでは誤差が10万年に1秒!
そんな高機能なG-SHOCKが、開幕2連勝の支えの一端にあることは火を見るより明らかです。
そんなNISMOのドライバー松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手はレースの無いオフタイムや休日などでもG-SHOCK、あるいは腕時計を活用しているのでしょうか?
NISMOのSUPER GTドライバーのお二人に休日の過ごし方と腕時計についてうかがってみました。
松田次生選手
「オフはリラックスできる自宅でゆっくりと過ごすか、趣味でもあるドライブや走行会に出かけることが多いです。腕時計は普段でもサーキットを走る時以外、ほとんどつけています。というのも、僕たちは仕事でイベントに出たりテレビに出演したりすることが多くて、約束した時間に遅れるわけにはいきません。分刻みのスケジュールをきちんとこなしていく上で、腕時計は欠かせないものになっていますね。ですからプライベートな時間でも腕時計は手離せません。
個人的にはアナログ、デジタル両方の表示があるものが好きなんですが、G-SHOCKには両方表示のものが多いので気に入っています。いまG-SHOCKは毎年NISMOスタッフへ提供頂いているモデルを除いて3個所有しています。というか持っている腕時計4個は全部CASIO製なんです。デザインもいろんなタイプがあって、結構フォーマルなシチュエーションやテレビ出演時には、ある程度目立つけれど自己主張しないようなデザインのものをつけています。カジュアルでOKな日はまた違ったデザインのものにしたり、腕時計は着替えるようにつけかえていますが、どれも時間がピタリと合っているのがうれしいです。
仕事で海外に行くことも増えています。スマホとリンクして現地に着いたと同時に時刻を自動的に合わせてくれるタイプも増えていますが、その機能はとても重宝しています。」
ロニー・クインタレッリ選手
「レースやイベントのないオフの日は、いろんな過ごし方をしていますよ。友だちとの食事会やスポンサー関係のパーティもあれば、家族とゆっくり過ごす日もあります。外出する時はもちろん、時間を確認するために腕時計はマストアイテム。でも自宅に帰ってくると外してしまいます。若かったころはレース中も時計をしてタイムを計ろうとしたものですが、いまではチームからいろんな情報が入って来ますからね。腕時計はいま7個持っていて6個がG-SHOCK。サーキット行く時とかプライベートな時とか、着ている服に合わせたりして時計はスイッチしていますよ。僕はアナログが好きなので、全部針のついた腕時計です。若いころはデジタルが好きでしたけど、今はアナログの方がバランスがいいと思いますね。今回入手したG-SHOCKはスーツではなくてカジュアルな格好をした時に似合いそうなシルバーのモデル。ベルトもメタルだし僕の中ではパーフェクト!
あとG-SHOCKは、しばらく使わずに引き出しに入れておいても止まってしまうこともなく、すぐに正確な時刻を表示してくれます。自動巻きや電池で動く時計って止まってしまうこともあるので、そこから時刻合わせをしたりするのが面倒なんですよね。G-SHOCKは正確だし丈夫だし、何よりデザインの良さが気に入っています。年末年始はイタリアに帰りますが、その時も一緒ですから。」
止まらない、壊れないというG-SHOCKの基本に加えて、正確な時間を伝えるということは大きな信頼感をもたらすようで、トップドライバーのオフタイムにも無くてはならないものになっているようです。
(レース写真・文:松永和浩)