クルーの動きを見よ!ピットストップ2秒を可能にするF1のチームワーク【動画】

タイヤ交換に約2秒!

2秒ですよ。ジャッキアップして、緩めて、外して、はめて、締めて、ジャッキダウン。この作業ぜんぶにかかる時間が2秒なんですよ!

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F1でのピット作業、昔はもっとかかってたんですけどね。システムの進化と練習の成果で、信じられないほど速くなったんです。レッドブルチームは2秒を切ったことがあります。

そして、このピットストップにかかわる人数は18人だそうです。1台のクルマに18人ですよ! ジャッキだって前と後ろの2箇所。タイヤだって4本しかついていないというのに18人。訓練してなければ右往左往しているあいだにぶつかったりして、かえって能率が下がりそうな人数です。

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そのピットクルーの作業を、GoProカメラを使って解説した動画をRedbull Racingが作りました。Redbullはこういう演出が本当に上手いですね。非常にわかりやすく、そしてクールにできています。

まず、リヤジャッキ担当者が1人います。各タイヤにつき、ホイールガンを操作する担当者、タイヤを外す担当者、タイヤを装着する担当者が1人ずついるので、4輪で計12人です。なお、左右のフロントタイヤを外す担当者は、ストップマーカーを出す仕事も兼ねています。

さらにフロントジャッキ担当者が1人います。ロリポップマンが1人います。ロリポップマンというのは、停止位置を指示したり、ゴーサインを出す係で、昔は棒の先に標識をつけて表示してたんですが、いまは信号の操作をしてるのかな? そしてリヤジャッキのバックアップスタッフが1人います。

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あれ? あとふたりは? 18人って書いてあるわりには、16人分しか紹介されないんですが……。まぁいいでしょう。おそらくタイヤ交換とはちがう作業をするスタッフがあと2人いるのでしょう。

それにしても、動画でじっくり個別に見てみると、ひとりひとりの作業はあわただしくない。ごくシンプルに確実に少ない作業を行っているだけです。そこがまたすごい。

それでは、レース中はあまりにも速すぎてなかなか見られないところまで、次のページの動画でじっくり見てください。

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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