2015年の世界販売台数(1-12月)で2位のフォルクスワーゲン(以下VW)に14万台の差をつけ、4年連続首位を維持しているトヨタ自動車。
しかし今年に入って、その状況にブレーキをかける事象が次々に同社を襲いました。
1月8日には愛知製鋼知多工場の爆発事故により特殊鋼の調達が滞り、国内全ての組立工場が約1週間に渡って稼働休止に追い込まれ、約9万台の生産に影響が出ました。
そうしたなか、ディーゼルエンジンの排ガス不正問題で揺れていたVWが、中国・欧州市場での好調により、1−3月の世界販売でトヨタを上回りました。
そこへ4月14日に熊本地震が発生、トヨタは再び8万台の減産を強いられます。
さらには、5月30日に系列の部品メーカー、アドヴィックスの刈谷工場で爆発事故が発生。この影響でブレーキ関連部品の供給が滞る事態が発生しています。