しかし、気になるのは肝心の商品でしょう。Cセグメントのジュリエッタも日本登場は2012年と古株といえる存在になっていて、Bセグメントのミトはもっと古い2009年の日本登場という状態です。
しかし、魅力的な特別仕様車を絶えず投入しながら、2020年までに新型セダンの「アルファ ロメオ ジュリア」を含めて新たなラインアップを拡充、グローバルの販売台数を現在の約5倍にあたる年間40万台まで増加させることを計画しているそうですから、FCAによる攻めの戦略で魅力的なモデルが増えそうです。
冒頭でも紹介したように、アルファ ロメオはこれまで、「アルファ ロメオ(+地名)/フィアット(+地名)」として、フィアット車と同一店舗内で展開されてきました。
2016年7月からフィアットとアバルトのブランドの併売を開始し、店舗名を「フィアット/アバルト(+地名)」に変更。そして、今回のアルファ ロメオ専売ネットワークの再構築は、本年開始したFCAジャパンとしての「正規販売ネットワーク充実化プロジェクト」の第3弾であり、総仕上げになります。
新しいアルファ ロメオ店舗は、ブランドの新たな歴史を表現すべく、プレミアム感とハイセンス感を演出した空間になるそうです。
外観は、ブランドのテーマカラーであるアルファレッドとブラック色を配したアルミパネルとシルバーライン、そして筆記体のブランドサインとロゴマークがポイント。
内装は、グレーとブラックのタイルを施した車両展示エリアをはじめ、シルバーとブラックを基調としたラウンジエリア、さらにライン照明がモダン感と高級感を演出。ブース形式の商談エリアには、ペンダントライトやアルファ ロメオのヘリテージパネルが設置され、プライベートな落ち着きのある空間になるようです。
そのほか、マーチャンダイジングエリア、レストルーム、ワークショップのいずれもブランドの世界観に沿った設計、カラー配色になっています。
新しいアルファ ロメオ正規ディーラー店舗では、既存モデルに加えて2017年後半に「アルファ ロメオ ジュリア」の販売を開始する予定。また、2015年は暦年で2280台だった販売台数を2019年までに年間1万台まで成長させることを目標としているそう。
2017年後半にも登場するという新型ジュリア、2020年までに登場するジュリエッタなどで賑わうアルファ ロメオ正規ディーラーにより「アルフィスタ」ブームが再来するかも注目です。
(塚田勝弘)