フリー走行セッション開始直後に、300Rのダンロップコーナー手前でGTマシンを抜こうとしたLMP2マシンと丁度重なってしまったアウディ7号車。2台をよけたのは良かったのですが、縁石に乗り上げガードレールにぶつかってしまい、フロントカウルが壊れてしまうというハプニングが発生しました。落ちたパーツ回収のため、セッションは赤旗中断に。その間にガレージに戻ったアウディ7号車は、フロントカウルを変え再び走りだすことができました。よかったー! しかし、レースに向けてスペアがなくなってしまい不安要素も残ります。
セッション終了間際、自己べストで走行していたトヨタ6号車がコース上でストップ。原因をトヨタの方に聞いてみたところ、どうやら電装系のトラブルのようです…。早く問題が解決してくれることを祈るばかりですね(涙)。
ホームレースとなる、中嶋一貴選手(トヨタ5号車)と小林可夢偉選手(トヨタ6号車)からコメントがとどきました。
中嶋選手「ホームレースであり、好きなサーキットのひとつである富士でWECのレースが出来て嬉しいです。今日は多くのセットアップ作業をこなし、良い手応えを得ました。ロングランも行い、決勝に向けて重点的に作業を進めましたが、TS050 HYBRIDの感触はとても良いです。予選ではそれほど強さを見せられないかも知れませんが、決勝本番では良いペースで戦えると思っています」
小林選手「ここ富士スピードウェイで、トヨタを応援して下さるファンの皆様の前でレースが出来ることを嬉しく思っています。今日は、多くの距離を走ってセッティングを進めることが出来ました。もう少し煮詰めたかった部分もありますが、今のところは概ね順調と言うことが出来ると思います」
フリー走行でトップタイムを出したのは、今季引退を発表したマーク・ウェバー選手がドライブするポルシェ1号車。ウェバー選手は「これまでの応援は素晴らしかった。日本 でのレースの興奮は一生忘れない。このレースでも優勝することを目標に頑張る。」と日本でのラストランに向けて意気込みを語りました。
いよいよ土曜日は予選、そして日曜日は決勝です。2016WEC富士を制すのは一体どのチームになるのでしょうか。ポディウムの真ん中に日の丸国旗が上がるのを見ることができますように!
(yuri)