新型A4オールロードクワトロは、ベースのA4アバントよりも最低地上高を30mm高め、悪路走破性を向上させているだけでなく、ルーフレールをアバントのようにルーフへの埋め込み式ではなく、従来型とすることでキャリアなどの装着性をより向上。
なお、新型A4オールロードクワトロのボディサイズは、全長4750×全幅1840×全高1490mmで最低地上高は170mm。A4アバントよりも全高が35mm高くなり、最低地上高は先述したように30mm高くなっています。ロードクリアランスを30mm高めた分、全高も30mm高くなっているのではなく、35mmアップとなっていますが、5mmの差はルーフレール形状の差のようです。
エンジンは、252ps/370Nmの2.0L直列4気筒ターボのみで、A4アバントに設定されているFF向けの190ps/320Nm版は用意されていません。
駆動方式はもちろん、AWDのクワトロのみ。ただし、アウディの生産モデルとして初となる「ultraテクノロジー」を使った「quattro(クワトロ)」システムが搭載されています。
2つの駆動力断絶機構をクワトロに付加することで、プロペラシャフトとリヤデフが切り離され、前後駆動配分が「100:0」になるFF走行が可能になるもの。4WDならではの機械抵抗がなくなり、燃費向上に寄与するシステム。
そのほか、内装のデザイン、安全性や積載性などはA4アバントに準じていて、アウディの最新技術が満載されています。
ステーションワゴン派生型の使い勝手の良さは、「分かる人には分かる」まさに通好みで、いつの時代も一定のニーズがあるそう。カタログモデルとしてリリースされた新型アウディA4オールロードクワトロの価格は658万円です。
(文/写真 塚田勝弘)