フェラーリの聖地でイタリア人まで魅了したロズベルグ(メルセデス)の行動とは?【2016 F1第14戦イタリアGP】

9月4日(日)2016 F1第14戦イタリアGPがアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(全長5.793km、周回数53周)で開催されました。

モンツァといえば、歴史と伝統を誇り、時速300kmを超える4本のストレートを中高速コーナーとシケインで結んだ世界屈指の超高速クラシックサーキットです。フェラーリのホームグランプリとだけあって、毎年多くのフェラーリファンで埋め尽くされますが今年も客席が真っ赤にそまっていましたね。

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脅威の速さでポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン選手(メルセデス)でしたが、スタートミスで6位まで後退。2番手スタートのニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)を先頭にセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、キミ・ライコネン選手(フェラーリ)が続きます。素晴らしいスタートをきったフェラーリ勢に、フェラーリファンは大興奮! サーキットに歓声が響き渡りました。

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しかし、ハミルトン選手も負けてはいられません。前を走るダニエル・リカルド選手(レッドブル)とバルテリ・ボッタス選手(ウィリアムズ)をオーバーテイクし、4位まで浮上しました。高速サーキットでとばしまくる、ハミルトン選手のドライビングテクニックはまさに神業! オンボードカメラの映像を見て、ほれぼれしちゃいました(^^)

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予選トップ10のうち、メルセデス2台はソフトタイヤを選択。それ以外はスーパーソフトでのスタートととなり、戦略が大きく変わっていきます。

トップを走る4台のうち、最初に動いたのはフェラーリ勢。16周目にライコネン選手、17周目にベッテル選手がスーパーソフトに履き替えます。その後、ロズベルグ選手は24周目終了時点でミディアムタイヤに交換。その1周後にハミルトン選手もミディアムタイヤに交換しメルセデス勢は1ストップ作戦を選択しました。この時点ではハミルトン選手はフェラーリ2台の後方、4番手でコースに復帰しています。

まだタイヤ義務を終えていないフェラーリ勢は、もう一度タイヤ交換をしなければいけません。33周目でベッテル選手、翌周にライコネン選手がソフトタイヤに変更しますが、フェラーリの2台がピットインしたことで、ロズベルグ選手がトップ、ハミルトン選手が2番手のメルセデスの1-2となったのです。

もちろん、マシンの速さも関係しますがタイヤ戦略によって順位が大きく入れ替わるのも、F1のおもしろいところ。今回は、メルセデスの1ストップ作戦が大成功でしたね。

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トップでチェッカーを受けたのは、スタートからトップを守り続けたロズベルグ選手。イタリアGP初優勝となりました。2位はスタートミスがありつつも、タイヤ戦略で前に出る事ができたハミルトン選手、3位はベッテル選手でレースを終えました。

イタリアGPといえば、表彰式の時に集まってくるファンの数がすごいこと! ポディウムの下はたくさんのファンで埋め尽くされ(ほとんどがフェラーリファンでしたね)、大きなフェラーリのフラッグが振られるなど、シーズンの中で1番の盛り上がりではないでしょうか。

毎年見かける、ポディウムまで伸びるながーい棒。その先にはフラッグとサインペンがついており、「サインして!」のメッセージボードなんかもありました。そのフラッグに、ロズベルグ選手がサインをしているではありませんか! 羨ましい!! ポディウムまで伸びるほど長く、しかも表彰式の間中ずっと定位置にいるので、結構な力仕事なのでは?と思うのですが、どんなファンの方が持っているか毎年気になっちゃいます(笑)。

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一番歓声が大きかったのは、もちろんベッテル選手なのですが、最後の最後にロズベルグ選手がイタリアのファンの心を鷲掴みにしたのです! イタリアGP初優勝のロズベルグ選手が「ようやくイタリアGPで優勝できました。信じられない気分です。」とコメントを言い終わった後、イタリア語で突然歌いだしたではありませんか! これにはファンも大興奮! 一緒に歌い、大盛り上がりで表彰式が終わりました。歌まで歌っちゃうロズベルグ選手、最高です!!

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次回は市街地ナイトレース、シンガポールGPが9月18日に開催されます。

ロズベルグ選手が2戦連続優勝したことにより、ドライバーズランキングがトップのハミルトン選手と2ポイント差まで追い上げてきました。ドライバーズチャンピオンの行方がますます面白くなってきましたね!

イタリアGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#6/ニコ・ロズベルグ/メルセデス
2/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
3/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
4/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
5/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
6/#77/バルテリ・ボッタス/ウィリアムズ
7/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
8/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
9/#19/フェリペ・マッサ/ウィリアムズ
10/#27/ニコ・ヒュルケンベルグ/フォース・インディア

(yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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