前回、技術資料館で昇天してしまった私のお気に入りをランキングで紹介しました。
今回は、のむけん仕込みの超絶ドライビングスキルを持つ小林編集長の助手席に同乗する機会を得ることができたので、その様子をご紹介したいと思います。
まずは、ドライビングアカデミーのドライバーによるデモランを見学。高速周回路を3台のWRXが接触寸前の車間距離で縦一列に並んで超高速走行!
デモランを普段見ることがない私は恐怖のあまり目を背けそうに……(おいおい
ドライビングアカデミー恐るべし……こんなことができるエンジニアって他のメーカーにはいないのでは? そんなことを考えてしまうくらい圧巻の走りでした。
デモランも終わり、いよいよ同乗体験へ。同乗させていただいたクルマはWRX STI。
ん?待てよ、何かがおかしい。よく見てみるとブレーキが6ポットになってる!
標準モデルはブレンボの4ポットキャリパーが装着されていますが、ドライビングアカデミーのWRXには6ポットのキャリパーが装着されており、市販車へのフィードバックなどにも使用されているそうです。
他にも、フルバッケットシートやロールバーなどの安全装備などが追加されていますが、基本的には市販のモデルと大きく違いはないそうです。
同乗体験では、このWRXを使用し高速周回路を走行。生まれて初めての200km/hを超える速度とバンクを体験しました。
サーキットなどを走行したことがない私は超高速走行に大興奮でしたが、200キロを超えた瞬間を撮影することに成功したものの写真はブレブレ、撮影後はアシストグリップから両手が離せない上に踏ん張っていた足はガクガク……。そんな私を横目に顔色一つ変えず200キロのスピードを出す小林編集長。
WRXのSIドライブのS#モードですぐにアクセルを抜いてしまうビビりな私には、200キロの壁はデカかった……。しかも、バンクではこのまま横に転がってしまうのではないかと考えてしまう始末(どんだけビビりなの
横Gはクルマに乗ったことがある人なら誰もが体感できるものですが、縦Gをクルマで体感できることってそうそうあることじゃありませんよね?あの上から押さえつけられる感覚。ビビりながらも感動!不思議な感覚でした。
高速周回路体験に続いては、フルブレーキング体験!
残念ながら同乗はしていませんが、こちらの様子も紹介しましょう。
この体験では、全開加速後120km/hからのフルブレーキングを行いABSを作動させた場合とさせなかった場合の2パターンでの停止距離を測定しました。普段フルブレーキをすることなどほとんどありませんが、いざという時には役に立つ技術です。
パニックになると意外と力いっぱいブレーキペダルを踏むことはできずABSを正しく作動させることはできません。この訓練により正しくABSを作動させることで危険回避することができます。
今回の同乗体験で、スバルの走行安定性にも驚きましたが、プロドライバー並みのスキルを有するエンジニア達にも驚かされました!
非日常的な領域でも高いレベルの走りができるスバル車はこうしたエンジニア達がいるからこそ実現できる性能なんだな〜と思いました。
次回は、同乗体験レポートパート2をお届けします。こちらもお楽しみに!
(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸・岩本 佳美)
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