新型インプレッサに込めたデザインとは?

スバル商品企画本部 デザイン部の部長である石井 守氏によると、新型インプレッサは「DYNAMIC×SOLID」という大きな考え方を元に、「スポーティ&アドバンス」というコンセプトも掲げられているそうです。

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外観は美しさを重視し、フロントからサイド、リヤにかけて流麗で躍動感と塊感のある骨格として、37mm拡幅されたことでサイドはホイールをより外にあるように感じさせ、スタンスがよく絶対にロールオーバーしない安定したカタチとしています。

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大きく張り出した前後ホイール(ハウス)は、どこにも出かけられそうな雰囲気とし、サーフェイスは躍動感と塊感を象徴的に扱うものを模索した結果、コンセプトカー「VIZIV」などから引き続き「V」の字を進化。

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フロントマスクにもスバル全車共通のモチーフが採用されていて、それが「ヘキサゴングリル」とヘッドランプの中にある「コ」の字の表現。「セットでスバルの顔」だそうで、スバルが掲げる「安心と愉しさ」を演出されています。

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「ヘキサゴングリル」については、スバルの成り立ちである6つの会社ひとつの角に表現し、ハニカム構造も安心感につながるものとしています。

また、「コ」の字の表現には、中島飛行機のDNAが注入されているそうで、当時作っていた飛行機のレシプロエンジンである「栄」や「誉」などの星型エンジンのコンロッドやピストンも表現されているとのこと。

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インテリアでは、スバルの骨格のモチーフを使いながら質感を向上させているのがポイント。

なお、カップルディスタンスが10mm拡大し、フロアコンソールも広がったことでレイアウトの自由度や質感向上にも寄与しているようです。

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最近のマツダなどもデザインのストーリーを語るようになっていますが、走りだけでなくデザインも雄弁に語るものとしているのは、聞いていて楽しくなる気がします。

(文 写真/塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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