2016年は、4月に復刊予定となっている「モーターファン」誌の創刊90周年をはじめ、三栄書房のメディアやイベントのアニバーサリーが重なることを記念したモーターファンズイヤーです。
4月24日に富士スピードウェイにて開催されるモーターファンフェスタは、まさにモーターファンズイヤーを代表する一大イベントとなっています。入場無料、駐車料金(前売り1600円、当日2000円)となっている、このイベントにおいて伝説的なフェラーリF1マシンがデモランを行なう時間が明らかとなりました。
走行を行なうのは、2001年の日本グランプリでミハエル・シューマッハ選手が優勝したマシンそのものである「F2001B」と、1999年のコンストラクターズタイトル獲得に貢献した「F399」の2台。走行時間は 9:20~、13:10~、14:25~の3回で、いずれも2台が同時に走ると発表されています。
Ferrari F2001は2001年初戦よりF1世界選手権に実戦投入されたフェラーリシングルシーターです。F2001Bは2001年シーズン圧倒的な強さを持ったF2001を、2002年シーズン序盤も使用するために2002年からのクラッシュテスト基準値強化レギュレーションに対応させたマシンとなります。
軽量化を施したF2001Bとして2001年最終戦、鈴鹿サーキットでの日本GPに出走、見事ミハエル・シューマッハが優勝したことでも記憶に残りますが、このたび走行するF2001Bは、まさしく鈴鹿で勝利したマシンそのものというから見逃せません。
なお、カラーリングは2002年のメインスポンサーのVodafone仕様になっています。
この個体は、2002年の第2戦のマレーシアGPまで実戦投入されたということです。
Ferrari F399は1999年のF1世界選手権においてコンストラクターズチャンピオンに輝いたF1マシンです。ロリーバーン氏が設計、1999年を通じ高い信頼性と戦闘能力を発揮しました。
1983年以来となるコンストラクターズチャンピオンを獲得したフェラーリは、以後2000年から2004年まで6年連続コンストラクターズチャンピオンを獲得することとなりました。
今回、走行するF399は、ミハエル・シューマッハ選手ののT-Carとしてシーズンに投入されたマシンということです。
(文:山本晋也)
From Motor Fan’s Year