「メルセデス・ベンツ」といえば、言わずと知れた高級ブランドです。長年をかけて培われたブランドの影響力はなお健在で、多くの人が「一度は乗ってみたい」と憧れを抱いています。
とはいえ、輸入車販売ランキングでトップに君臨する原動力となった「Cクラス」で427万円~、入門車として投入された「Aクラス」でも296万円~と、新車では手を出しにくい価格……。
ところが、中古車まで視野を広げると、実は素晴らしいモデルが現実的な価格で狙えるのです。そこで、いま狙い目のオススメモデルを5車種ピックアップしてご紹介いたします。
・Bクラス
5ドアハッチバックの「Bクラス」は、全長:4365mm×全幅:1785mm×全高:1540mmとコンパクトにまとまっているだけでなく、運転時の視点も高いため、メルセデス・ベンツのなかでも特に取り回しがラクなモデルです。さらに、同じくコンパクトボディの「Aクラス」よりも室内空間および荷室が広いのも特徴のひとつ。
その雰囲気ゆえ、ラインナップでは生活感が強いですが、室内の質感やレイアウトは他モデルと同様のテイストでコーディネートされているため、安っぽさは感じられません。
・Cクラスステーションワゴン
2014年から販売されている現行モデルの一世代前にあたるモデルが狙い目です。登場は2007年ですが、2011年には約2000点にも及ぶ大改良を実施。オススメはマイナーチェンジ後のモデルです。外観上の一番の差異はヘッドライトの形状です。
セダンとワゴンさらにはクーペとボディタイプは多岐にわたりますが、オススメはステーションワゴン。室内空間と荷室の広さは家族がいても十分な上に、下取りも他の2タイプよりも高いとのこと。
・CLSクラス
流麗なボディラインが魅力のクーペといえば、そのスタイルを引き立たせるためにフロント用ドアを用意するのみで、リヤシートを備えていても乗降性の不便さから趣味性の強いモデルとして敬遠されていました。
ところが、そんなクーペに風穴を開けたのが2005年に日本に上陸した「CLSクラス」。堂々たる大きさと伸びやかさが魅力のボディには、あえて後席用ドアを設置。クーペならではのスタイルの良さを損なわずに実用性もプラスしたことからたちまち人気を獲得し、後に他のプレミアムブランドがこのカテゴリーに進出するきっかけとなった1台です。
・SLKクラス
メルセデス・ベンツとマクラーレン、ともにF1で活躍するブランドがタッグを組んで「SLRマクラーレン」を開発しましたが、お値段は5000万円を越すほどの超高級車。そのフロントマスクを彷彿とさせるデザインを纏って登場したのが「SLKクラス」です。
開閉可能なハードトップをもち、春や秋などでは爽快なドライブを味わわせてくれます。さらに、世界初の「エアスカーフ」を搭載。シート背面に備わるエアコン吹き出し口から温風を出し、快適性を保つという優れモノ。
エンジンは2.0L直4スーパーチャージャーのほか、3.5L V6と5.4L V8を用意しますが、初代モデルが生まれた背景である“ライトウェイト”を受け継ぐのは、2.0L 直4スーパーチャージャーを搭載する「SLK200」。車両価格をはじめ、ランニングコストもお手頃です。
・CLKクラス
「Cクラス(W203)」をベースとした2ドアクーペが「CLKクラス」です。
ボディ後端にかけての流麗なラインと二枚の大きなドアなど、セダンよりも洗練されたルックスを持つだけでなく、フロントグリルには現在のメルセデス・ベンツのモデルと同じくスリーポインテッドスターが堂々と輝いています。
「CLKクラス」の最大の魅力はサイドウィンドウを全開にできる点です。Bピラーがないため視界には大パノラマが広がり、全開状態での爽快感はオープンカーに匹敵します。
高級ブランドを中古で買うことに難色を示す方もいるでしょうが、税金などの維持費に加えて、万が一故障しても現在はリビルド品などを活用も盛んなため、目玉が飛び出るような出費が掛かる心配はありません。高級車ならではの静粛性や上質さを、ぜひ味わってみては?
(今 総一郎)
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